【SEVENTEEN】嘘の賞味期限 (ページ13)

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ジョンハンから出たその言葉に、驚きを隠せなかった。

少しだけ、なにを言おうとしてるのかわかるような気がするから。

「っ…、どういうこと、？」

「ここまで、父さんからなにを教わって来たかなんて知らねぇ。」

“けど、そういうことだって、当然言われてきたんだろ？”

「っ…、」

お父さんから、言われたことがあった。

“今もこれからも、手に入ったものはすべてお前のものだ。

どう扱ったっていい。どれも全部、お前のものなんだからな”

それがどんな意味であっても、お父さんはいい意味では使っていなかったと思う。

「お前が、いつか父さんに言われたようにしてしまうんじゃないかって、

……俺は怖くて仕方ないんだ。」

ジョンハンの弱々しい声、不安な表情は初めて見た気がする。

いつも、どんな時だって僕たち家族のために強くいてくれたジョンハンを

こんな顔にするのは、一度だけでいい。

「…わかった。Aは、ジョンハンに任せていいんだね？」

でもその代わり

「少し、時間をちょうだい。」

この少しの時間で、Aにお別れを言おうと思っていたのに。

公園に行ったあの日

まさかAを泣かせてしまうことになるとは思わなくて。

でも、これが誤解でもなんでもいいから

Aが僕を嫌いになって、結婚したくない、そう言ってくれたらいい、

なんてそんな考え、甘すぎたのかな。