青葉城西に無自覚系天然毒舌イケメンはいりました【男主】

#11 国見side ページ13

国見side



モブ子「きゃああああ！！
ヤバい超イケメン！！死ぬうううう！！」
モブ子「カッコいいいいい！！」

モブ男「うおおおおお！美少女ならず美少年がきたああああああ！！」
モブ男「ヤバい俺目覚めるかもおおおおおおおおおお！！」


中「静かに！！」

女子の黄色い歓声と
男子の盛り上がる声。


最後のは色々とヤバいだろ。




そいつは、俺たちの前に立ち

緊張しているのか
深呼吸をゆっくりとしてから

パッと表情がかわりニコッと微笑む。



でもなんとなくだけど俺には、





相当レベルの高い作り笑顔(・・・・)のようにも見えた。






…〜っあっれ？これデジャブかな？

どっかでこの笑顔見たことある気がする。

あの妙にキランキランしててうざくなるような…言葉にやたらと☆をつけてくるような…




誰だっけ…まぁいっか。



でも、転校生の微笑む姿は別にうざくはなかった。


微笑みながら、話し続ける。





「初めまして。片桐 Aと言います。

親の都合で東京から宮城に引っ越してきました。

まだこっちにきたばかりで慣れないこともありますが、これからもよろしくお願いします。」



と一礼する。



と、同時に聞いたことないくらい大きな拍手が長くなった。

本当に二十数人の拍手かこれ。

頬杖をつきながら「はぁ」と呆れる。



中「ありがとう片桐くん。

あなたの席はあそこの席だから座ってちょうだい。」

と、先生が俺の隣の席を指差す。

「はい。」

片桐くん？は速やかに隣の席に移動する。


その時、俺がじっと見つめていたのがわかったのか、片桐くんとぱちっと目があった。


一応隣の席ということで、よろしくという意味を込めて軽く頭を下げる。


そしたら向こうも軽く会釈してくれた。

普通にいい奴みたいだ。

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