今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:1,732 hit
小|中|大
驚愕 ページ7
Aさんが作ったクッキーが焼ける良い匂いがする。
香ばしく、甘い香り。
そろそろだろうか。
オーブンを開けてみる。
黄金色をした可愛らしいクッキーが行儀良く並んでいる。
これが、これがあのAさんが一人で作った物なのか?
信じられない。
彼女は一度しかクッキーを食べたことが無い筈なのに。
どんな味だろう?
好奇心に負けて一枚拝借し、かじる。
「美味しい……」
食べた物の中に何がどのくらい入れられているのかが分かる。
これは私の特技だ。
彼女の作ったクッキーの材料の配合比率も、材料そのものも、或る有名菓子店のクッキーと全く同じであった。
その有名菓子店のクッキーは、以前構成員の誰かがAさんと中也さんに差し上げていたもの。
彼女はその味を覚えていたのか?
私と同じ能力を持っているのだろうか?疑問符だらけの頭を抱えて取り敢えず早く森医師に会いに行くことにする。
そうすれば疑問は解決する筈だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおい | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/konchawa/
作成日時:2020年4月29日 0時