喫茶 ページ33
「首領のAちゃんによる中也君のための図らいだからね。君達の好きなようにし給え。」
森さん優しい!!流石!!
「だって!中也にぃ!」
「あぁ、良かったな、A。」
手袋を外して、私の頭をぽんぽんと撫でる中也にぃの手はいつもあったかい。
私の調合した薬を使って人を殺めてきたんだよね、知ってるよ。
でも、いつも変わらずあったかい手をしてる。
私も、頑張るよ。
頑張って、みんなの役に立つよ。
喫茶店で毎日調合の練習をするの。
毎日毎日異能を使えば、きっと慣れる。
多分森さんは……首領はそういうことだって分かってる。
分かってて、最適解だから許可された。
「好きなようにしなさい、と言って私がここにいたのでは話しづらいだろうね。私はお暇するとしよう。じゃあね。」
そう言って踵を返した森さん。
その後からエリスちゃぁ〜ん!!というなんとも言えない奇妙な声が聞こえたのは……聞かなかったことにしよう。
うん……私は森さんの趣味で許可されたんじゃなくて、最適解だから許可されたの。そうじゃないと説明がつかないの。きっとそうよ。思い出して。あの冷徹さを。いや、でも……
うぅ、考えるのは、やめよう。
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作者名:あおい | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/konchawa/
作成日時:2020年4月29日 0時