今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:1,737 hit
小|中|大
異変 ページ2
「Aさん!大丈夫ですか?具合が悪いのでしたら医務室に……せ、医師!!森医師!!」
私は当時首領になったばかりだった森医師に助けを求めた。
常に持ち歩いていた、Aに何かあったときのための無線で。
Aに何かあってはいけない。
危害を加えてもいけない。
彼女は大切な人質だから。
その親のようにいつ寝返るかも分からない、危険因子である。
そう伝えられていた。
その親が生きている限り、彼女の命は守られている。
彼女の両親は組織内でも優秀な構成員だった。
機密情報の取り扱いを任されていた。
意識が朦朧としているふりをして私が森医師を呼びに行った隙に逃亡……考えたくもない。
でも、考えざるを得ない程、彼女は聡明で活発な女の子だった。
Aに銃を向ける。
私は未だ人を撃ったことはなかったし、最初に撃つのがAだなんて嫌だった。
私は彼女を友達だとは思っていなかったが、好いていたからだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおい | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/konchawa/
作成日時:2020年4月29日 0時