私の出発点と、帰る場所 ページ14
Aside
特に何もしていないのに、2020年が終わってしまう。
本当はそんな事ないんだけど、どうしてもそう感じる。
色々あったな、今年は。
『ほんとに…』
は「えっ、泣いてる？」
『いやー、だいち君が卒業したのも、今年だったなぁって』
凸「確かに、遠い昔のように思えて、すごく最近ですよね」
や「俺は昨日のように思い出せるけどな」
そりゃあもう、泣きじゃくったよ。
誰にも言えないけど…。
今年、本当はイベントがしたい！って私が案を出してたけど、案の定消え去ってしまった。
ファンの人と関わる機会もないし、何なら5月とかはメンバーと会えなかったりもした。
『きっと私、マスクする度に今年のことを思い出すと思います』
け「マジで分かりますそれ。マスク嫌だったのに、今じゃしないと落ち着かないっすもん」
ト「Aはマスクしてない方が可愛いけど」
『まーたそうやって好感度を稼ごうとするー』
来年は、畑を離れることになる。
はじめさんのアシスタントに一旦専念して、はじめさんが慣れてきたらまた戻ってこようかなって、今のとこは考えてる。
いっつも不安だらけで、考え過ぎてしまう私を、今年もみんなが支えてくれた。
『ありがとうね。本当に。助けられてばっかでさ…』
た「なに、卒業するんじゃないのになんでそんな泣いてんの」
『東京好きじゃないんだよ…』
は「それは言っちゃだめなやつだ！炎上する！」
や「出来ることなら行って欲しくないけどな、俺らも」
凸「Aさん居なかったら、寂しくなっちゃいますよね」
け「汚い男どもしか居なくなるっすよ」
ト「他に良い言い方なかったん？」
こうやってほら、けんすけが笑顔にさせてくれたり。
たなっちは相変わらず毒舌だけど、そこがよかったり。
ともたかは熱心に畑をよくしようとしてくれるし。
テツヤも忙しいながらに出来ることやってて、尊敬する。
ようへい君も、今年はおふざけ多かったけど、それでも軸はぶれてない。
はじめさん、またイケメンになってさ…ずっと私のお兄ちゃん。
だいち君、卒業しちゃったけど、会えたら私にすごく優しくしてくれる。
こんなに素敵な場所を離れるのは、怖いしつらい。
けど、私も私にできることを精一杯やりたい。
その為に、修行的な感じで、東京に行きます。
『進化してまた戻ってこれるかな』
は「なんも変わってなかったらおもろい」
『ひどい！』
2020年もふざけっぱなし。
来年もきっと、こんな調子。
作者です！ありがとうございました！#必読→←元カレについて��
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作者名：So-mei. | 作成日時：2020年11月5日 21時
