4話 ページ6
初日は入学式や学級で軽い自己紹介くらいなのですぐに帰れる日程だ。いつもなら割と話を聞いているのだがその日の入学式や初日の先生の話などは頭に入らなかった。
家路につきながら頭の中を整理する
隣の人、モトキさんが読んでいる本の内容。
私の病気を使った本など全く知らなかった。
治す方法がわかるかもしれない、 というより単純に読んでみたいと思った。
私と同じような人がいる。そう思うだけでなんだか心が軽くなるような気がした。
たとえそれが作り話の登場人物であっても。
「明日声かけてみようかな…」
そう思う頃には既に玄関にいた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「Aちゃん、学校はどうだった？仲のいい友達はできそう…？」
夕飯のとき、祖母は少し不安そうにして私に聞いた。
「うん、前の席の子が声掛けてくれたんだ。」
そう言うと祖母はほっと息をついた。
…嘘ではない。声をかけてはくれた。でも私は本のことが気になってどんな話をされたのかあんまり覚えていない…。
「ん！！おばあちゃん、この煮物めっちゃ美味しいね、おかわりちょうだい！」
「昔からAちゃんはこれが大好気だねぇ。沢山作ったから沢山食べてね。」
そういうと祖母は私に追加の煮物をくれた。
大好物の煮物を食べながらも私の頭の中には本のことがチラついていた。
煮物は今日は少し味が濃いような気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狼龍(プロフ) - ソルトさん» 大丈夫ですよ！！返信遅くなってすみません！Tik Tokでも狼龍でやってるので！見てください！ (2018年9月13日 22時) (
レス) id: 91db287f2f (このIDを非表示/違反報告)
ソルト(プロフ) - 狼龍さん» 全然大丈夫ですよ！むしろありがとうございます！wもし良かったらなんですけど出来たやつ見てみたいので見させていただくことはできますか…？ (2018年9月6日 20時) (レス) id: 09ef2a8cf8 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト(プロフ) - ライシェルさん» ありがとうございます！ぜひお友達になりたいです！！ (2018年9月6日 20時) (レス) id: 09ef2a8cf8 (このIDを非表示/違反報告)
狼龍 - 僕、Tik Tokやってるんですけどネタ貰っても大丈夫でしょうか？ダメなら大丈夫ですが…オリキャラを描くだけですが… (2018年9月2日 0時) (レス) id: 91db287f2f (このIDを非表示/違反報告)
ライシェル - こちらこそ返してくれてありがとうございます！良ければなんですが友だちになってくれませんか？ (2018年8月20日 2時) (レス) id: 0dbef1eb61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソルト | 作成日時：2018年8月14日 17時
