角名と私は仲悪こよし。

08:寝顔盗撮。 ページ9

『疲れた〜、眠い』

｢布団用意するか？｣

『治くん、気が利くね〜！』

そして、治は押入れから布団を引きずり出して来た。

｢なんや、Aもう寝るん？｣

『寝ますよー』

｢早いなぁ。｣

『普通でしょ』

現在の時刻は10時30分過ぎ。
健康な子はこの位が普通だよ。多分
そこへ、お風呂から上がった角名が部屋に入って来た。

｢Aもう寝るんだ。ふーん、おやすみ｣

ニヤニヤする角名。しかも、侑と治までニヤニヤしている。
銀くんだけは困ったような、アタフタしている様な表情をしていた。

『皆してなにニヤニヤしてんの？怖いよ』

｢は、はぁ？別にニヤニヤしてへんし。｣

｢だ、だよなぁ｣

『んもぉ、何なの？私寝るからね。おやすみ』

｢ん、おやすみ｣



そして私は眠りについた。



ピピピピッ、ピピピピッ
規則正しい音が部屋に響く。
誰だよ休みの日にアラームかけたやつ。

私は音の鳴る元へと移動した。
角名のスマホ？此奴阿呆だな。休みの日にアラームかけるとか阿呆でしかない
そのお陰で私は起きちゃったよ。アラームをかけた張本人は起きてないのに。

私は角名のスマホを手に取り、アラームを止めた時だった。
スマホのロック画面には私の寝顔。しかもホーム画面まで。
だから昨日ニヤニヤしてたのか、てことは侑と治のスマホも？

私は仲良く並べられている2つのスマホの電源を付け、ロック画面に目をやった。
...居るじゃねぇか。私の寝顔



・


最悪すぎだろ。

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