角名と私は仲悪こよし。

05:裏切り銀くん。 ページ6

｢いらっしゃ〜い！｣

そう出迎えてくれたのは宮母。

｢Aちゃん、見ない内に別嬪さんになったね〜｣

『え、有難う御座います』

私は久々に褒められたので照れていた。

｢分かりやすく照れんな。｣

『は?!チベスナ野郎お黙り！』

｢｢他人の家で騒ぐなや！｣｣

そう大きな声で叫ぶ宮ツインズ

『いや、角名が』

｢Aでしょ｣

『は？喧嘩売ってきたのそっちじゃん』

そう言い争いをしていると、銀くんが｢2人とも悪い!!｣と背中を叩いてきた。
角名の野郎。てめぇのせいで可愛い銀くんにも叱られたじゃねぇかよ。巫山戯んな糞が。

私はスンとした顔で角名の足を思いっきり踏んだ。

｢痛い痛い、ゴリラかよ｣

『乙女に向かってゴリラとはなんだよ！』

｢え、A乙女だったの？｣

ぷぷ、と笑う角名に銀くんがチョップを食らわせた。
痛ったそー…
案の定角名は涙目になりながら頭を抑えていた。
宮ツインズはそれを見て、めっちゃ笑ってた。

『銀くんナイス!!』

｢ナイスじゃないわ、阿呆！｣

それと同時に頭に衝撃が走った。

『銀くん!!なんでチョップするのさ！』

｢2人が言い争いするからやろ！｣

そんなさ、本気のチョップいくらなんでも女の子にするか？普通

｢A大丈夫か？｣

そう言って心配してくれる治とは裏腹に、侑は角名と私が頭を抑えている所を撮っていた。
心配しろよ侑...

『治は優しいのに、片割れはなんて酷いんだろうね』

｢はぁん？侑くんやって優しいし〜！｣

『人が本気で痛がってんのに、心配のしの字も無いやつは優しいと言わないよ。』

｢そーだぞ侑｣

『おっ？珍しく角名くんが私の意見に賛成してくれた…!』

｢舐めてんのかてめぇ｣

『ごめんって言ってんじゃん！』

｢今1回しか言われてねぇわ｣

｢なんや、2人とももっ回チョップ食らいたいんか？｣

『辞めてください...』



銀くんのチョップを食らうなんて、もう二度とごめんです。

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