角名と私は仲悪こよし。

11:#角名を許すな ページ12

『銀くーん、勉強教えてください！』

「勉強？」

『角名と対決するんだよ〜！』

「まぁたくだらん事やってんな。」

『くだらなくないよ！銀くん酷い！』

「煩いわ、勉強するんやろ。早く」

『銀くん神ー！あのチベスナとは全然違う！』

私がそう口にした瞬間銀くんは足を止め、フリーズし始めた。

『銀くーん？生きてるかーい？』

「...............................後ろ」

『ん？』

私は勢い良く後ろに振り返ると、そこには
チベスナ顔をしてる奴が立っていた。

『ぎゃぁぁぁ！チベスナ怖ぁぁぁぁぁぁぁぁ！』

「誰がチベスナだボケナス！」

『お前しか居ないだろ角名ぁぁぁぁ』

私は追いかけて来る角名から逃げようと廊下をダッシュした。
やばいやばい、足取れるって！足の感覚無いって！

『まじむりぃぃぃぃ！』

そう廊下の角を曲がった時、

ドンッ

と鈍い音がなった。
私は反動のあまり、尻もちを着いた。

『私のお尻がぁ！』

お尻を抑えながら叫ぶと

「Aやんか、何してるん？」

と、上から声が降ってきた。
見上げるとそこには、北さんがいた。

『んん゛！北様大変申し訳御座いませんでした。』

私は姿勢を整えて、土下座をぶちかました。

「それはいいんやけど、A、走っとったやろ？」

『それは！角名が！』

「あっ、俺先生に呼ばれてるんでした。すみません。」

あいつぅぅ！逃げやがったな！

『角名待て！裏切り者ー！』

「................A？」

圧の掛かった声。
前を向けば、北さんの圧。

『ごめんなさいっ!!』

これをダブル圧って言うんだね。
私は圧されて殺られそうだよ。

#角名を許すな

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