第27話 ページ28
「お酒入ってるから、酔っぱらった勢いで、なんて思われそうで言いたくなかったけど…。ここまで言ったらもう言ったようなもんだよね。うん、ごめん。ハッキリ言うね」
キム・ソクジン、ここで見せないでいつ見せるんだお前の漢気は。
「こんな雰囲気もない、駅までの帰り道で申し訳ないけど。僕が好きなのはAちゃんです」
可愛らしい見た目も、その見た目とは裏腹にハッキリと意見を言うところも、優しいところも、美味しそうにご飯を食べるところも、一生懸命仕事をしている姿も。いろんな君を見て、好きだなぁって思ったんだよ。
「コンビニでAちゃんを見て一目惚れしたんだ。この応援業務で一緒に仕事をして、Aちゃんのこと、好きになった。よければ、僕と付き合ってください」
『……夢、ですか』
「…現実であってほしいけど…」
『だってソクジン先輩が、私のこと好きだなんて』
「そんな反応されちゃうと…期待しちゃうよ」
『私も、好きです、ソクジン先輩のこと。この1ヶ月間、仕事は大変でしたが、ソクジン先輩とご一緒できて、本当に幸せだったんです。だから、その、夢みたいで』
涙が浮かんできたAちゃんの目は、外灯に照らされてキラキラ輝いている。どこまで君は素敵なんだろう。
『私でよければ、よろしくお願いします』
「本当に？酔っ払って覚えてないとかなしだからね？」
『ソクジン先輩の方こそ…』
ぎゅっと抱きしめたかったけど、公共の場だったということを思い出して周りを見渡す。平日中日の終電間近だからか、人はまばら。
「抱きしめても、いい？」
『もちろんです』
力を入れすぎないように、ふらりと抱きつく、華奢な肩なのに柔らかい抱き心地。
「わぁー、僕、すごく幸せ」
『私もです』
そう言って、ぎゅうっと抱きしめてくれたAちゃん。少し離れて、目が合うと、Aちゃんは照れ臭そうにはにかんだ。
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あじぇ、RJ(プロフ) - ちみちゃんさん» ちみちゃんさん、コメントありがとうございます！もったいないお言葉までありがとうございます（TT）自己満足小説ですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2020年6月23日 22時) (
レス) id: 4b5ad2c4f8 (このIDを非表示/違反報告)
ちみちゃん(プロフ) - 凄く素敵なお話ですね..!!続きも楽しみに待ってます(^^) (2020年6月23日 20時) (レス) id: cbbafdcd9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あじぇ、RJ | 作成日時：2020年6月18日 8時
