17話:1日だけの敵役 ページ17
「…以上でHRは終わりなんだが、今日はお前らに話しておかなきゃ行けないことがある」
入ってこい。と、命令口調の相澤さんに呼ばれ、灰色のパーカーを着て、顔を見られないようにフードを深く被っている俺は下を向いてガチャガチャと煩くなる手錠を付けて教室へと入る。
俺を見るなり驚く生徒達。
おいおい、いくら何でもビビりすぎじゃないか?
「コイツは敵だ___ 」
そう相澤さんが言うと、教室が静まり返る。と、同時に向けられる様々な感情と、目。
勿論、俺が"敵"というのは完全な嘘。
校長の意向で遣っているだけ。
まぁ、そういわれたからには迫真の演技、しないとね。
ほら、相澤さんみたいに…。
「いたっ!!」
「何ぼさっと突っ立ってる。早く席座れ」
名簿で頭を叩かれ、ハッと我に返る。
もう俺の紹介終わったの…?聞いてなかった。←
「はぁーい。」
俺は半分くんの隣に座る。ガチャガチャと煩い雑音が嫌でも耳に入る。
この時ばかりは、早く1日が終わってほしいと願った。
「…だるいなぁ」
まぁ、敵役になりきるのもいいな。
楽しいだろうし。
そう思って、Aはクスリと笑った。
その頃生徒達はーーー。
「「(相澤先生すげぇ!!!)」」
132人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し - 少しよろしいでしょうか? 内容は少し違うのですがこの小説に 似ていたものがありまして、 勘違いかもしれないんですけど この作品がパクられているかも、 しれません (2019年8月17日 19時) (レス) id: 8bef809b57 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - ありがとうございます!! (2018年3月3日 20時) (レス) id: 7d19fd6c34 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 更新楽しみにしてます! (2018年2月17日 16時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒兎 | 作成日時:2018年1月15日 0時