検索窓
今日:8 hit、昨日:20 hit、合計:165,132 hit

ページ2

及川「まあ、いいけど、邪魔だけはしないでよね!」

「勿論!
あ、そうだ。撮った分焼き増ししよっか!
ねぇ、岩泉くんもさ!」

岩泉「え、あ、おう」
「楽しみにしてて!この一眼レフ、すんごくいい写りするんだから!」

ドヤッと勝ち誇ったかの様な笑みを浮かべてみた。
案の定、二人は少し引いた。
そんな彼らを無視し、私は撮る体勢に入った。

カメラを構え、シャッターを切る為のボタンを押す準備をする。
及川が、打つその瞬間を、その一瞬を、私は絶対に逃しはしない。

天井に上がるボールを見ると、飛んだ及川のフォームはとても綺麗で見惚れてしまう。

だが、その瞬間を逃さない。

__…パシャッ

(……ああ、なんて綺麗なんだろう、)

私、こんな綺麗なものが撮れて、今日は命日だ、なんてふざけたことを思いながら今までにないくらい綺麗に撮れたと思われる写真を開く。

開けば、やはり綺麗だった。

綺麗に写っていた。

及川「ねぇ、どんな風に撮れ…うわっ!?ヤバっ!!
ちょー綺麗なんだけど!?凄すぎ!!」
「今までにないくらい綺麗に撮れた。
岩泉も撮らせて!」

岩泉も同様に、先程と同じ体勢をとり、カメラを構えピントを合わせる。
私は、ボールを付いているのを一枚撮ると、次はボールを高く上げ、打とうとしているのを、綺麗に写る一瞬を逃さず

__パシャッ

(撮れたっ……!)

「ありがとーう!
ちょっとこれ、見てみてよ!すんごく綺麗に写った!」

私は、彼に手を振った。
彼は小さくだが、頷いてくれた。

?「よっ」

と、誰かに手で両目を隠された私は、その手を視界が開く様にと自分の手で下に下ろし振り返る。
そこには同じクラスの花巻がいた。

「おや。花巻くんではないですか。
ほい、一枚。ピース」

そう言えば、彼はピースをしてくれて、私はそれを確認するとピントを合わせる。
パシャッというシャッター音を聞くと、少し嬉しくなる。

私は彼に会う度でもないが、カメラを持っている時は必ず彼を撮った。
彼を好き、という訳ではなくただ写真が好きだから。

及川「マッキーじゃん。
あれ?まっつんはまだなんだ」
花巻「松川は部室。ただ俺、置いてきただけ」

「酷すぎやしません??それ」
?「ホントだよな〜」

と、またまた、後ろからの登場。

「松川くん。ほれ、キミも一枚」

イェーイと彼も乗ってくれるから嬉しかったりする。

松川「なにやってんの?」
「及川くんと岩泉くんを撮ってたの。
見てよこれ!二人、凄く綺麗に写ったの!」


駆け寄ってきた岩泉くんも含め、皆んなに見えるように写真を見せた。

▼→←ep.1「来なくなったマネージャー」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (524 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1681人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水無月のぞみ - あのグズさっさといなくなればいいのに! (8月3日 19時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
うさぎりんご - あの!このお話はもう更新しないのですか?失礼を承知なのですが続きがとても気になります…もしよければ続きを書いていただけませんか? (2022年3月24日 18時) (レス) @page8 id: 5a928aef25 (このIDを非表示/違反報告)
(o´・ω・`o)(プロフ) - めっちゃ気になるとこで終わった……続き楽しみだったのに… (2021年5月5日 16時) (レス) id: 1f4799768f (このIDを非表示/違反報告)
ワグマン - 終わってまうんですか、もっとみたいです(* >ω<)応援してます(*^^*) (2020年8月11日 12時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - え〜!ここで終わり何ですか?続き見たいです!更新頑張ってください!応援してます!! (2020年6月25日 18時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:チェスト | 作成日時:2020年1月3日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。