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教室に戻ると、大半の人が席に座っていて、教卓を見れば先生が来ていた。
「すいません。遅れました」
先生「早く座りなさい」
「はーい」
隣の席の花巻もいなかった。
椅子に座ると、
石川「お、おはよう、岸川さん」
「あ、石川さん。おはよう」
左隣の石川さんに声を掛けられた。
石川さんとは一軍女子に逆らった一件から、少しずつだが喋る様になった。
あれから一軍女子からはなにもされてないみたいでよかったものの、今気づいたんだが、
私の鞄がない。←
机の横に掛けていた筈の鞄がなくなっていた。
中に入れていた小説も、授業のノートも、全て、なくなっていた。
そこまでするんかーい。←
HRが終わって、担任が教室を出ると、花巻が
入ってきた。
花巻に声を掛けようと思ったが、やっぱりやめた方がいいと思い、一人で鞄を探すことにした。
花巻「……なに、やってんの?」
コイツ…人が話しかけるのを躊躇った挙句話しかけずに居たのに話しかけてきやがったっ!!!
…まあ、嬉しいけどさ。
「別になーんも」
花巻「あっそ」
それで話は途切れた。
私は教室を出て、鞄を探した。
廊下は賑わっていて、楽しそうだった。
私は二階、一階と階段を降りていくと、その光景に目を疑った。
岸川と書いてある教科書はビリビリに破けていて、
ビショビショに濡れていた。
鞄自体も、中に入っていたもの全部。
授業ノートも小説も破かれていたり、濡れていたりそれはもう残像のようだった。
一階には、人通りが少ないため、こういうことがバレるのは確率的に低い。
一ヶ月に一回ほど、誰かがここを通るか通らないぐらいだから、アイツ等はここにしたんだろう。
しかも近くにはハサミが置いてあった。
教科書の表紙などは中々千切れないから多分、ハサミを使って、破いたんだろう。
「最悪…」
水道場に広げておいてあった。
「これじゃ授業すら出来ないじゃん」
まあ、いいか。
破られたところも乾かしてテープでくっつければ
いい話か。
もう直ぐ、授業が始まると思い、物たちを放置して3階へ向かった。
人通りも少ないし、隠す場所なんてないし。
今、ドライヤーとかあるわけじゃないから、乾かすことなんてできないしね。
教室に入って、席に着く。
筆箱だけでももってくるべきだったかなぁ…
寝たいけど、一時限目から理科だし、担当の先生はなにかと厳しいから寝るタイミングが…
石川さんに頼るか…でも、最近喋るようになっただけで仲良い訳じゃないし。
…どうすれば!?
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茉莉朱(プロフ) - 一気読みしました！もう感動してめっちゃ泣いてます笑笑本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年3月10日 22時) (
レス) id: 97829c5418 (このIDを非表示/違反報告)
かん。 - 思わず一気読みしました！！そして今、泣いてしまっています…笑 久しぶりに泣ける作品に出会えました！ありがとうございます(^ ^) (2019年10月20日 23時) (レス) id: c004faa138 (このIDを非表示/違反報告)
COCOLO(プロフ) - え、いや、うん。大好きです(真顔) 一気読みしちゃいました笑笑 更新頑張ってください！ (2019年8月14日 3時) (レス) id: 7891f327e3 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、ヤバイっすね。(←語彙力)この作品が好きです！！更新頑張ってくださいネ！！！応援しています (2019年7月31日 17時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！ いつも更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2019年7月29日 17時) (レス) id: 3379e030f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェスト
| 作成日時：2019年7月22日 2時
