14. :松川side ページ14
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松川「大人しく寝てろよ。
俺、ジャージ持ってくるから」
「いや、いいよ!
松川くんにそんな、迷惑かけられん」
松川「迷惑かけてもらった方が俺は嬉しいけど?」
「…松川くんって世話焼きなの?」←
なんなのコイツ。←
松川「じゃ、大人しく寝てるんだぞ」
「ほーい」
ドアを閉めて、
《気分が悪く寝てる人がいます。
用事がある人は静かに過ごしましょう》
という札を掛けた。
自分の教室まで、階段をあがると、ジャージを取り出した。
急いで、保健室まで向かう。
松川「…っはぁ……岸川…」
息を整えて、ガラッと、保健室のドアを開ける。
「おおー松川くん、早かったね」
松川「まぁね。
暑いかもしれないけど、これ着て」
持ってきたジャージを手渡すと、
「ありがと。やっぱ松川くんは優しいや」
岸川のその笑みを見ると、胸が、締め付けられた。
でも岸川は、俺を友達、いやただのクラスメイトとしか思ってないだろう。
岸川の好きな人は、一年の頃から、ずっと花巻。
二年の頃の会話にも、俺が花巻の話を出せば、嬉しそうに聞いていた。
その姿を見て、はっきりした。
…コイツ、花巻が好きなんだって。
バレー部の練習だって、冴島さんと一緒に来ているのを見たことがある。
岸川の視線は、花巻に注がれていた。
松川「…着替え、終わった？」
「終わったよーん」
カーテンを開けると、ジャージが大きかったせいか腕まくりをしてベッドの上に座っている岸川がいた。
松川「やっぱ大きいよな。
……で、ちょっと聞いてもいい？」
「なに？」
松川「なんでライターとタバコの箱があるの？」
「……あ、」
松川「二年の頃、禁煙するって、言ってなかった?」
「…ストレス溜まって、禁煙出来なかった」
バツが悪そうな顔をする岸川。
ああ、そうだよな。
コイツにとって、タバコは薬みたいなもんって言ってたもんな。
そう簡単には、やめられないよな。
ベッドに入り毛布を被る岸川を、俺はベッドの空いたスペースに座り、頭を撫でた。
松川「俺、教室戻るわ」
「…え、あ…うん」
松川「なんかあったら、連絡しろよ」
「…じゃあ、
一緒にサボろうよ。松川くん」
松川「……え、」
期待するから…やめてほしい。
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茉莉朱(プロフ) - 一気読みしました！もう感動してめっちゃ泣いてます笑笑本当にありがとうございます(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年3月10日 22時) (
レス) id: 97829c5418 (このIDを非表示/違反報告)
かん。 - 思わず一気読みしました！！そして今、泣いてしまっています…笑 久しぶりに泣ける作品に出会えました！ありがとうございます(^ ^) (2019年10月20日 23時) (レス) id: c004faa138 (このIDを非表示/違反報告)
COCOLO(プロフ) - え、いや、うん。大好きです(真顔) 一気読みしちゃいました笑笑 更新頑張ってください！ (2019年8月14日 3時) (レス) id: 7891f327e3 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、ヤバイっすね。(←語彙力)この作品が好きです！！更新頑張ってくださいネ！！！応援しています (2019年7月31日 17時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！ いつも更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2019年7月29日 17時) (レス) id: 3379e030f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェスト
| 作成日時：2019年7月22日 2時
