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恋の形跡を残して ページ12



「勝手、過ぎるで、角名くんはっ…ホンマに」

この言葉が棘の様に俺に刺さる。

角名「っ、ごめっ…!?」

不意に俺は抱き締められた。Aさんは何故か震えていた。そして震えた声で俺に言った。

「そんな、んっ…わた、しも、やで」

角名「っえ?」

「ずっと…、私も、な、…角名くんが欲しかった」

こんな綺麗な涙は他にあるだろうか。Aさんの頰を伝う涙はとても綺麗で、ただただ綺麗で。

角名「俺は…こういう形でしかAさんを手に入れられない、くらい、…余裕さえなくて、
振り向いてもらう為に、ただただ必死で、…」

「私は、どんな角名くんでも受け入れるで」


その言葉はとても優しくて。

俺はまた一つ、

これから先、ずっと残る恋の形跡を残した。

あとがき.→←壊して 11.



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シーツ(プロフ) - めっちゃ面白かったです! (2019年10月29日 23時) (レス) id: 88db988fb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チェスト | 作成日時:2019年1月12日 21時

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