妄想税【そらる】 -完-

妄想 １. ページ1

夢主side

モブ「××様！！お願いです！！○○くんと結婚まで導いて下さい！！彼なしじゃこれから先なんて生きていけませんっ！！」

「ふふっ…いいよ、もちろん」

モブ「あ、ああああありがとうございます！！」

「いえいえ〜


お代は1000万円」

モブ「えっ…」

「えっ…って、彼との未来を手に入れたいならそれくらいは必要でしょう？」

モブ「っ…わ、分かりました！！彼との未来を手に入れれるなら！！彼と生きていけるならそんなの何万でも何百万でも払います！！」

ああ…どうしてこんなにも人間と言う生き物は醜いのだろうか。

願い、願い、願い、願い、願い、願い。


『○○を俺のものにしたい！！』

『＊＊ちゃんと僕を付き合わせて！！』

『宝くじで万円を引き当てたい！！』

『会社で成功したい！！』

『死にたい！！俺を殺してくれ！！お前、神様なんだろ？俺を殺してくれよ！！』

『将来幸せにして！！』

『私をいじめてくる奴らを殺して！！』

『○○の様な美しい顔立ちがいい！！』


口を開けてば願望ばかり。


私が願いを叶えている間にキミは言った。

そらる「お前はそれで幸せなの？」

「…そらるは？そらるは幸せなの？」

そらる「俺はお前が居れば幸せだよ」

「そっか…なら私も幸せだ」


『私を芸能人にして！！』

『俺を底辺歌い手から大人気歌い手まで！！』

『お前は神様なんだろ！？
なら、なら！！
この刑務所から出してくれ！！』


「ふふっ…いいよ。









叶えてやるよ。







お前らの願い(妄想)。」









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