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そらるside
探した。
走って、走って。
普段引きこもって作業したり、ゲームしかしないからこんなに走ったのは久しぶりだった。
ひたすら宛もなく走った。
俺にはそうするしか方法が思い付かなくて。
キミのことになるとこんなにも必死になって、キミに彼女やめる、そらなーやめるって言われた時も死にそうだった。
俺はこの一年間、キミを探さず沈んでいた。
キミにライブのチケットまで送って、でもキミが来たかは分からなくて。
本当に苦しかった。
会いたい、会いたいよ…A。
待ってて、お願い。
もう少しだけ待ってて。
今度は俺、…必ずAを幸せにするから。
俺は目に少し涙を浮かべた。
それを拭って走った。
そらる「A…ど、こ……A…っ」
その時だった。
俺が俯かせた顔を上げると、…綺麗な歌声が聞こえた。
その曲は俺が作詞作曲した『夕溜まりのしおり』という曲だった。
通行人の数は少ない。
綺麗な髪の女の子が目に入った。
その子の容姿を見て、俺は目を疑った。
だって…
だって、一年前姿を消したAの容姿にそっくりだったから。
そらる「う、そ…A……？」
俺はある会話を思い出した。
『私、夕溜まりのしおりって歌が一番好きです！
大好きです！
だって、そらるさんが作詞作曲した曲だし…それに私が初めて買ったアルバムの収録曲なんです！
どの曲も素敵だったんですけど、夕溜まりのしおりって曲は…もう凄すぎて泣いちゃって…』
そらる『嬉しい…！ありがとう、そう言ってもらえて良かった…ありがとね、A』
『ホントのことなんで！ふふっ』
俺がそんな会話を思い出している間に女の子は遠ざかってしまう。
俺はその女の子に向かって、一か八かで名前を呼んだ。
______A、と。
そらる「______ら！！…A！」
少し、息切れしてるからはっきり言えたかは分からないけど…伝わってるなら、届いてるなら、
振り向いて。
そう思った時、
その女の子が振り向いた。
そらる「！！」
やっぱり…やっぱり
「う、そ……そらる、さん…？」
愛した、キミだ。
・
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響 - あぁヤバイ涙腺が・・・（笑）面白いのにラストは涙が止まりませんでした。作家になれますよ（真面目に）これからも頑張ってください、陰ながら応援しています！長文失礼しました (2022年2月26日 17時) (
レス) @page50 id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
チェスト(プロフ) - インさん» 変換に身を任せてました(笑)わざわざありがとうございます。 (2020年5月19日 23時) (レス) id: 579d6c2eb3 (このIDを非表示/違反報告)
イン - あ、の、少し前の小説失礼します…最初の方、？、の「グッツ」じゃなくて、「グッズ」ですよ、今更過ぎすね、、ごめんなさい、、 (2020年5月19日 23時) (レス) id: ddf20db866 (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - 完結してから結構経ってしまっていますがコメント失礼します。とても素敵なお話しでした！綺麗な言葉で表現されていて感動しました！ (2020年1月8日 20時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 四角関係いいですね！萌えます！ (2019年3月9日 9時) (レス) id: 813ceb65e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェスト
| 作成日時：2018年9月21日 18時
