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そらるside
遊園地に行った次の日。
俺はまふまふの家に泊まっていて、10時過ぎくらいに起きた。
まふまふは作業がどうのこうの言って、早く起きていたみたいだった。
そらる「んんぅ〜…もう、…10時過ぎてんじゃん…起きよ」
俺はベッドから出てリビングへ向かう。
リビングにはまふまふが居た。
そして誰かと連絡しているみたいだった。
まふ「Aさんが居なくなった!?
そんなこと有り得ないよ!!
だって、だって!!Aさんは……!!」
…え?
今、なんて言ったの?
Aが居なくなった?ねぇ、嘘でしょ?
そらる「…ちょっ……なに、それ…」
まふ「そ、そらるさ…」
俺が驚きを隠せずに声を発してしまったのに気づいたまふまふはスマホを耳から離して少しだけ怯えたような目を向けた。
そらる「ねぇ…嘘でしょ?Aが居ない?
そんなことある訳ないでしょ…だって、Aは昨日まで一緒にいたじゃんッ!!
Aは…Aはッ!!」
まふ「…でも!さかたんから連絡が来て!!
起きたらAさんが居なくなってたって!!」
そらる「…そんな、…の…そ、ん…な…こと……」
俺はまふまふの家を飛び出した。
宛てなんてなかった。
でも、ただひたすら探した。
涙が溢れるのを我慢した。
涙はAが見つかった時の「幸せ」の為にとっておいた。
こんなところで泣く訳にはいかないから。
一緒にデートした場所。
一緒に過ごした場所。
Aと歩いた場所を探した。
でも、
Aを見つけることは出来なかった。
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響 - あぁヤバイ涙腺が・・・(笑)面白いのにラストは涙が止まりませんでした。作家になれますよ(真面目に)これからも頑張ってください、陰ながら応援しています!長文失礼しました (2022年2月26日 17時) (レス) @page50 id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
チェスト(プロフ) - インさん» 変換に身を任せてました(笑)わざわざありがとうございます。 (2020年5月19日 23時) (レス) id: 579d6c2eb3 (このIDを非表示/違反報告)
イン - あ、の、少し前の小説失礼します…最初の方、?、の「グッツ」じゃなくて、「グッズ」ですよ、今更過ぎすね、、ごめんなさい、、 (2020年5月19日 23時) (レス) id: ddf20db866 (このIDを非表示/違反報告)
恋花レンカ - 完結してから結構経ってしまっていますがコメント失礼します。とても素敵なお話しでした!綺麗な言葉で表現されていて感動しました! (2020年1月8日 20時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 四角関係いいですね!萌えます! (2019年3月9日 9時) (レス) id: 813ceb65e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チェスト | 作成日時:2018年9月21日 18時