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第52話 ページ6

『まぁ確かに!料理の難易度は高かった!!


作り方も広くは知られていないようだし、寿司は修行が必要な料理だ』





漏れ出す怒気を隠す事もせず、Aはニコニコと笑い出す。あまりに急に笑うので、周りはついて行けずに困惑していた。





『しかしだな、料理が何とかは関係ない。

「グルメハンター“ごとき”」などと、他人を貶す行為。
自分の結果が気に食わないからと、物に当たり破壊する行為。

お前の行動一つ一つが、ハンターには向かないと………ハンターにはなれないと言っているんだ。』





重い。Aが言葉を重ねるにつれて、ずんずんと空気が重くなっていくようだった。





『お前が貶したグルメハンターは、その境地に達するまでどれだけの努力をしたと思っている?

どれだけ苦悩したと思っている?
どれだけ汗を流したと思っている?
どれだけお前は彼らのことを知っている?

お前が壊した勝手場とて同じことだ。例え機械が作っていたのだとしても。

今までどれほどの人間がそれに貢献したと思っている。
お前は何を知っている。


誰かが積み上げてきた思いを、努力を、歴史を。
いとも簡単に踏みにじるような奴がハンター?賞金首ハンター?


笑わせるな。反吐が出る。』





Aが生きていたのは、元は大正時代である。その時に比べればここはかなり文明が発展しており、生きやすい世の中だった。





“「誰かの苦悩がある。努力がある。涙がある。だから今の喜びがある。結果がある。笑顔がある。君が死ぬ程努力したから、救われる命があるように。」”





Aの師範は、いつだってAにそう言っていた。積み重ねられた人の思いは、Aにとっては何よりも重んじるべきものだった。





ふぅ、と体に溜まった怒りによる興奮を逃がすように息を吐く。いつもの笑みに戻すと、騒がしい声で話し始めた。





『…すまない!!!!少々爺臭い説教になってしまったな!!!!そこのトードーとかというやつは不合格にするにしても、正直俺はこの結果が気に食わない!!

出来ればゴンやキルア達も合格させてもらいたい!!!』





いつもの調子で話し出したAに、メンチは呆れたようにため息を吐く。





メ「あんた情緒不安定なの?説教したり笑ったり……まぁ説教の内容は最もだからいいけど」

『むん!!情緒不安定とは酷いな!!切り替えが早いと言ってくれ!!』

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- 主サンが描く物語好きです!続き待ってます! (3月27日 17時) (レス) @page27 id: 964519cfd9 (このIDを非表示/違反報告)
1_o3o1_(プロフ) - 時間が空いて何度読み返しても面白い大好きな作品です!気長に更新お待ちしてます(*´-`) (2023年2月6日 8時) (レス) @page27 id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)
ろいど(プロフ) - 続き待ってます…更新楽しみに待ってます…!!!! (2022年5月4日 20時) (レス) @page27 id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - 更新楽しまにしてます!無理のないよう頑張ってください (2022年3月4日 19時) (レス) @page27 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
ジャッキー(プロフ) - 続きを…お願いします…! (2021年6月27日 17時) (レス) id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むむ | 作成日時:2019年10月11日 20時

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