第35話 ページ36
『ギタラクル！君は俺を追うばかりで豚を倒していないだろう！！
一匹持っていくと良い！！』
ギタラクルは少しばかり眉を顰めた。何故かは知らないが、目の前の水華の全てが気に入らない。
キルアと関わっているせい？正義感に溢れた彼の性格のせい？何も疑わない純粋な瞳のせい？
何故なのかは分からない。兎に角、このにこにこと屈託無く笑う彼に吐き気がした。
イ「…いらない」
『駄目だ受け取れ』
イ「……」
まさかそんな返しをされると思わなかったイルミは唖然とした。何時ものような快活さはなく、有無を言わせぬ声の低さは 矢張り彼が男だと言うことを実感させられた。
『君は俺を案内してくれるんだろう！？だったら何かお礼はせねばならんからな！！
ただし！！君も俺を騙したりするなよ！！俺はすぐ騙されるからな！！』
イ「嘘に気付かないんだ」
つまりは「貸しは無しだ」ということだろう。そういうことなら、とイルミは豚を担いで行った。それに水華も付いていく。
歩いている最中も、水華はイルミにずっと話しかけていた。静かに歩けば良いのに、と言った彼の声も見事なまでに無視された。
『それでな！俺の師匠は〜ウンタラカンタラ〜』
イ「……」
『そしたらキルアが〜ウンタラカンタラ〜』
イ「そこ詳しく」
『…やっぱり師匠が〜ウンタラカンタラ〜』
イ「…そこさっきも話した」
『………キルア』
イ「詳しく」
『さっきも話したぞ！』
イ「いいから」
『キルアの事を気に入っているようだな！！全てどうでも良さそうな顔しておいて！！』
イ「…………」
こういう所が嫌いなのかもしれない。
分からない思考に、無理矢理蓋をした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むむ(プロフ) - キナコモチさん» キナコモチさん落ち着いてください…私も似たようなテンションなんですから……続☆編です！！ひゃあああああああ頑張ります！！ありがとうございます！ (2019年10月6日 12時) (
レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - 麗奈さん» 可愛いよな……(真顔)続編喜んでいただけて嬉しいです！頑張ります！ (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 続☆編ｷﾀｧｧｧｧｧｱｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!!!!щ('∀')щｳｨｰｰｰ (2019年10月6日 11時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
麗奈 - 続編(ﾟ∀ﾟ)ｷﾀｺﾚ!!、水華可愛い…(真顔 更新頑張ってください。 (2019年10月6日 11時) (レス) id: 91fcdb8923 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 大丈夫だと思っておきますね！ (2019年10月3日 16時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むむ | 作成日時：2019年6月29日 22時
