第28話 ページ29
『それでだな!
沢山の呼吸があるんだが、俺はそれを殆ど使える!!凄いだろう!いやまあ神だし当たり前か!?
武器が特殊な恋の呼吸や、突き技が主な蟲の呼吸は使えないがな!!はっはっは!
俺は雪の呼吸の使い手なんだが、実は本気を出す時しか雪の呼吸は使わないんだ!!
だって強いし!それ以外は使えはするが雪の呼吸ほどの完成度じゃ無いしなぁ!!
俺より弱い奴の相手などそれで十分!!!!
雪の呼吸は白の呼吸という独特な我流の呼吸から派生したものでな!
白の呼吸は使えんことも無いが、いかんせん完成度が低い!!
無理矢理癖付けて体を動かすから、2〜4回程度使ったら骨がもう粉々になる!!
その代わり威力、速さともに恐ろしい!!!
まぁこの呼吸を使っていた師範は柱の中でも「神の領域」だとか言われていたからな!!
あの呼吸を使いこなせるのは師範だけで、あの呼吸を作ったのも師範だ!!いやはや恐ろしいお方だ!』
水華はそこまで喋って一呼吸置いた。
そう、一番上からずっと喋ってやっと一呼吸だ。恐ろしい肺活量である。
キルアはもう後半の方は聞いていない。適当に相槌をうっているだけだ。
このままでは退屈すぎて眠ってしまう。
そう思ったキルアの目線は、水華の刀にいった。
キ「なぁ、その刀お前の?見せてよ。」
『別に構わないぞ!!!』
そう言って水華はすらりと日輪刀を抜いた。真っ白な刀身は、霧が立ち込めたこの湿原でも光を反射して美しく輝いている。
「おぉ」と言葉を漏らしたキルアの反応を見て、水華は嬉しそうに微笑む。刀を抜いたまま走り、唐突に喋り出した。
『キルア!!先程この刀は俺のか、と聞いてきたな!!』
キ「?おう」
『この刀はずっと前から使っているが、俺のではない!!』
キ「へー」
キルアはよくわかっていないからどうでも良さそうな反応だが、これは水華の元いた世界では中々の衝撃告白である。
日輪刀は、持ち主によって色が変わる。自分の刀でなければ色によって極めれば良い呼吸も分からないし、しっくりせずに本領発揮出来なかったりする。
水華が自分の日輪刀を持たない理由。いや…“持てない”理由。
刀が粉々になるのだ。
水華が持った瞬間、刀は全て色変わりせずに砕け散った。
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むむ(プロフ) - キナコモチさん» キナコモチさん落ち着いてください…私も似たようなテンションなんですから……続☆編です!!ひゃあああああああ頑張ります!!ありがとうございます! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - 麗奈さん» 可愛いよな……(真顔)続編喜んでいただけて嬉しいです!頑張ります! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 続☆編キタァァァァァアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!щ('∀')щウィーーー (2019年10月6日 11時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
麗奈 - 続編(゚∀゚)キタコレ!!、水華可愛い…(真顔 更新頑張ってください。 (2019年10月6日 11時) (レス) id: 91fcdb8923 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 大丈夫だと思っておきますね! (2019年10月3日 16時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むむ | 作成日時:2019年6月29日 22時