第20話 ページ21
サ「こちらへどうぞ」
サトツがそう告げて歩き出すと、その後ろをついて行くようにして受験生たちが歩き始める。
水華は一瞬ヒソカをどうするべきか迷ったが、結局連れて行くことにした。ひょいとヒソカを背負って付いていく。
レ「げぇ…お前正気かよ、置いていけば良いんじゃねぇの?そんなやつ」
『うぅむ、そうかも知れんだろうが…』
水華はそこでモゴモゴと口籠もる。昔の弟子に似ているから、などと言う理由は正当ではない。そんな理由で特別扱いしてしまうのには、なんだか罪悪感を覚えた。
理由無しに悪戯する事は有れど、度の過ぎたことはしない奴。“前の”密はそうだった。
_______________無論、こいつは水華が可愛がった《密》ではなく《ヒソカ》なのだが。
こいつの事だから、何か理由があるのかも知れない。師範という立場から見ると、そんな甘い考え方をしてしまうのだ。
殺しさえも、許しそうになってしまう。
彼らにとっては、お互いだけが許し合える家族だから。
サ「さて…一応確認いたしますが
ハンター試験は大変厳しいものもあり、運が悪かったり 実力が乏しかったりすると怪我したり、死んだりします。
…先程のように受験生同士の争いで、再起不能になる場合も多々ございます。」
そう言ってサトツは水華を見やる。
「本当にヒソカを連れて行くのか」そう聞かれている気がしたが、水華は目を逸らさなかった。
確かにライバルを減らすならここが好機だ。しかし、それでも。
サ「………それでも構わない______という方のみ、ついて来て下さい。」
水華は真っ直ぐに前を向いて、自信満々に一歩踏み出した。
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むむ(プロフ) - キナコモチさん» キナコモチさん落ち着いてください…私も似たようなテンションなんですから……続☆編です!!ひゃあああああああ頑張ります!!ありがとうございます! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - 麗奈さん» 可愛いよな……(真顔)続編喜んでいただけて嬉しいです!頑張ります! (2019年10月6日 12時) (レス) id: 88d277cac2 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 続☆編キタァァァァァアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!щ('∀')щウィーーー (2019年10月6日 11時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
麗奈 - 続編(゚∀゚)キタコレ!!、水華可愛い…(真顔 更新頑張ってください。 (2019年10月6日 11時) (レス) id: 91fcdb8923 (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - 大丈夫だと思っておきますね! (2019年10月3日 16時) (レス) id: a8b1629d5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むむ | 作成日時:2019年6月29日 22時