弱点 ページ16
確かにラファエロのパンチは凄かったけど、今まであんな風に倒れたことあったかな？
もしかして奴の弱点だったり？
しかしまだ判断するには情報が乏しい。
もう一度腹部にダメージを与えることができないか？
「ドナテロ、何かいい考えはないか？」
ちょうどいい所に長男様のおでましだ。
「レオナルド、なんとか奴の内に隙を作ってくれないかな。やってみたいことがあるんだ！」
「よし、わかった！」
二つ返事でレオナルドは奴へと向かっていった。
後ろでバックアップしながら機会を伺う。
Aちゃんも怪我してることだし、この場は早急に収めたい。
早く手当てをしてあげなきゃ！
その時、レオナルドがシュレッダーの真上を飛び越え、それを目で追った奴の前身に隙ができた。
今だ！！
走った勢いで地面に両手を着き、奴のみぞおちに両足でスタンプを押してやった。
「ぐぬぅ……！」
ガシャンと音を立てて奴は膝を着いた。
「やっぱりそうだ……！ 皆、奴の弱点はお腹だよ！ ……どうも打撃の方が効いてるみたいだ」
「でかしたぞドナテロ！ よし、皆で力を合わせるんだ！」
おお！ と皆は拳を合わせた。
なるほど、あいつの弱点はおなかなのね。
うう……だとしてもまだ私が動くにはリスクの方が大きすぎる。
皆、おねがい、頑張って……！
こうして手を合わせて祈ることしかできないなんてすごく悔しい。
こんなにも自分の非力さが仇になるなんて思いもしなかった。
私にも、力が欲しい。
シュレッダーと戦えるような、力が……。
「見ているだけなのは辛いじゃろう」
あれ、この声は……！
「スプリンター先生！」
どこからともなく現れたスプリンター先生はぺたぺたと足を鳴らして私に語りかけた。
「人には誰しも、守りたいものがある。それを守るために己の正義をかけて戦っておる」
「はい」
どうしてだろう、先生の言葉のひとつひとつが不思議なくらいに心に染み込んでくるの。
とっても優しい気持ちになる。
「息子たちが今何を守るために戦っておるのか、それは分かるか？」
「それは、私……でしょうか？」
左様、と先生は頷いて皆の戦いを見守るように目を細めた。
「守りたいものが違う時は、戦いに手を出してはならん。それが戦士に対する礼儀というものじゃ」
「ど、どうしてですか！ 私だって彼らを守りたいんです！ 先生だってそうでしょう？」
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猫田七樹(プロフ) - コトブさん» いやあん、こちらこそ読んでくださる方がいると嬉しくてたまりません！w いつも少しずつで申し訳ないんですけども何卒よろしくお願いします…！！ (2020年4月10日 1時) (
レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
コトブ - 最近、更新頻度高くて嬉しいです！更新される度に大喜びしてます笑 読みやすいし、読んでて楽しいです！いつもありがとうございます！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2020年4月9日 14時) (レス) id: 18baf5e626 (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - コトブさん» うわああん、いつもありがとうございます！！ 励みになります(´；ω；｀)！ (2020年4月1日 2時) (レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
コトブ - 集合写真の絵、すごく上手ですね！分岐ルートも全部読みました！更新してくれて嬉しいです！ (2020年3月31日 16時) (レス) id: 18baf5e626 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ - 「グリーンな恋心」…………… タイトル良いですね♪ 面白いです！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月13日 18時) (レス) id: b4096def55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2017年10月3日 21時
