それはきっと ページ40
かれこれ二時間。
俺はこの冷える廊下に一人、佇んでいた。
「兄キ、さっきから何やってんだよ？ カゼひくぜ？」
「気にするな。筋トレ中だ」
咄嗟に腕立て伏せを始める。
「ええ……。ただでさえ兄キがいると狭くて通りづらいのに、こんなトコで筋トレなんてするなよ……」
とぶつくさ言いながら階段を上がって行った。
フン、お前には分からんだろうな。
俺の目はもう電話機をロックオンしている。
今の俺は一秒で出るコトだってできる！
さあ来い！ 今来い！ やれ来い！
そして一時間。
電話機の横に体操座りをしていた。
そうか、今日かけてくる保証はないのか……。
ウカツだった、てっきりすぐに連絡がくると思っていた。
俺はなんてバカなんだ、確証も無いのにはりきってしまった。
それに、もう九時を過ぎている。
こんな時間にAさんが電話をかけてくるハズがない。
大きくため息をついて階段に足をかけた。
ジリリリリリッ
心臓が止まるかと思った。
振り返ると発生元はやはり黒電話のようだ。
こんな時間にかけてくるとすれば、今日は帰りが遅い親父が母ーちゃんに言い訳をする電話ぐらいだろう。
頭の隅にある「もしかしたら」の言葉を追いやってぶっきらぼうに受話器を取る。
「もしもし、勝俊だ。母ーちゃんにバラされたくなければショージキに答えろ。キャバクラか、スナックか、それともパブか？」
「えっ……、えっと」
いつもの図太い声とは打って変わって、かわいらしい困惑した声が聞こえた。
なんだ、誰だ？
「んー……あ。赤坂流道場です」
その声だけでいつもの微笑んだ顔が目に浮かんだ。
そんな……、まさか！！
「こんばんは、今井さん。Aです」
「……ちょっと、そのまま待っててください」
「え？ はい」
ヨシ、まずは時間を確保できた。
今のうちに考えをまとめるんだ。
今俺の頭の中が混乱しているのは二つの事が原因だ。
一つ目がAさんが電話してきたコト。
これはもう大丈夫だ。
さっきまでは心の準備をしていたから、もう落ちついている。
次が重要だ。
「赤坂流道場」。
苗字が同じだからまさかとは思っていたが、ホントに理子さんの妹さんだとは……！
なんたるグウゼン！！
「あの、今井さん？ やっぱりこんな夜にご迷惑でしたよね。また改めて――」
「ダイジョーブです！ Aさんのために時間を空けておきましたから」
「えっ、そうなんですか！？ ……ありがとうございます」
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猫田七樹(プロフ) - のてさん» すみません、まだ作っていないのです(；▽；) でもこれから作ります！ 更新ペース遅くなるかもですが楽しみにしててください！！ (2020年9月8日 1時) (
レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
のて - 続編ってどこにありますか？？ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 33a7fd7eb5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» ぺーヽ(ﾟ∀｡)ﾉ (2019年1月25日 17時) (レス) id: 13e53b62aa (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 猫田七樹さん» ううううううん！！それで大丈夫だ！いや待てよ…？なんなら1000回押そうか… (2019年1月25日 0時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» もももももちつけ！！ 君の気持ちは痛いほど分かった！ よし、それなら同じ内容の小説を100回投稿する。それでいいな？ なっ？ (2019年1月24日 12時) (レス) id: 778e43cdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2018年11月1日 2時
