プレゼント ページ35
今の私は、前のようにのほほんと今井さんに会うわけにはいかないのだ。
髪を整えるのもしかり、他の生徒に見られでもしたら「Aは髪を切った→ 何かあった→ 紅高の今井とつるんでる→ トラブルに巻き込まれている」に結論づけられる事は自明の理。
……かと言って。
「リスクが高い→ 会いに行かない」という選択肢にはならなかった。
いつもは会いに行っていたのに、今日は彼の方から来てくれるだなんて嬉しすぎた。
アイコの部活が終わるまではまだ時間があるし、少しだけ……会いに行こうかな。
荷物を置いて校門へと向かった。
下駄箱から靴を履き替えて少しずつ今井さんへ歩み寄っていく。
緊張で顔が上げられない、すごくドキドキする。
……手が震えてきちゃった。
決して寒いからというわけではない。
いくら暦が冬だとはいえ、もう終わりに近づいている。
校庭に沈む夕日なんかは、春への衣替えなのかひときわ赤く輝いて見える。
足を止めた。
今井さんの目の前に来たのだ。
「……お久しぶりですね、今井さん」
私から声をかけた。
今井さんから声をかけられようものなら、取り乱しちゃって会話どころではなくなりそうだったから。
どうか私の頬が赤いのは夕日のせいだと思ってください！
「お久しぶりです、Aさん」
なんだか今日の今井さんはやけに落ち着いているようだ。
いつもの喋り口調ではなく、低く安定した声だ。
初めて今井さんと会った時もそうだった。
『ダセェなぁ、オメーらよォ……』って、そう言って私の事を助けてくれた。
そんな事を思い出しているうちにも胸がうるさくてしょうがなかった。
恋をするとこんなに心臓が破裂しそうになるのかな？
「ごめんなさい、なかなか……行けなくて。ちょっと、忙しかったんです」
歯切れの悪い言葉が口から漏れる。
……いつも通りに喋れない。
今井さんの顔をまともに見ることができない。
少し顔を合わせただけですぐに逸らしてしまう。
「イエ、いつも来てもらってたんで、今日から俺がお迎えにきます」
「へっ？」
びっくりして見上げると、意外と距離が近くてさらにびっくりした。
ドキドキが最高潮になりながらも今井さんから目が離せなくなった。
ど、どうしよう！！
言葉が出ないよ……！
「あのー、Aさん？ 大丈夫？」
横から谷川さんが声をかけてくれた。
そのおかげで少し緊張が解けたのか、声を出せるほどには回復した。
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猫田七樹(プロフ) - のてさん» すみません、まだ作っていないのです(；▽；) でもこれから作ります！ 更新ペース遅くなるかもですが楽しみにしててください！！ (2020年9月8日 1時) (
レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
のて - 続編ってどこにありますか？？ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 33a7fd7eb5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» ぺーヽ(ﾟ∀｡)ﾉ (2019年1月25日 17時) (レス) id: 13e53b62aa (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 猫田七樹さん» ううううううん！！それで大丈夫だ！いや待てよ…？なんなら1000回押そうか… (2019年1月25日 0時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» もももももちつけ！！ 君の気持ちは痛いほど分かった！ よし、それなら同じ内容の小説を100回投稿する。それでいいな？ なっ？ (2019年1月24日 12時) (レス) id: 778e43cdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2018年11月1日 2時
