羽が生えた日 ページ22
心の中ではたくさんの木々が私を迎えてくれるの。
より深まる緑、飽きさせないのは川のせせらぎ。
いつまでもいつまでも、私の秘密基地だった。
そこにひとつの実がなる。
その果実はどこにでもなる普通の実。
でも私にとってはそれがとても珍しいものだった。
アイコには言えないままでいた。
なんとなく、言うべきではないと思った。
「A、最近イイコトあったでしょ？」
「えー？ なんで？」
「だって笑顔でいる時が多くなった」
「そ、そうかな？」
笑顔でいる時が多くなった、か……。
そうね、笑わせてもらってるかな。
ほんとおかしな人なんだから、今井さんは。
なんとなくまた笑みが漏れる。
「……ねえ、今ダレのコト考えてたの？」
「えっ！？ いや、別に！」
「わっ、隠し事〜！？ まさか、カレシ！？」
か、彼氏……？
今井さんが、彼氏？？
ふと考える。
いやいや、もちろんそんな事はないんだけど、彼氏って事はつまりあれだ。
登下校に手をつないでいたり、プレゼントを送り合ったり、ちゅ……ちゅーしたり。
それを、私と今井さんが……？
「A？ Aー？ おーい！！」
「へっ！？ あっ、ごめん、なんでもない！」
「……マジ？」
「何が？」
私が小首を傾げると、ため息をついたアイコは手を添えて耳打ちしてきた。
「アンタ、カンゼンに恋してるよ。ソレ」
恋……？
恋とは、一体？
「誰か知んないケド、好きみたいだね。彼の事」
アイコと目を合わせると、彼女は笑った。
「今井さーん！！ もうAさん来てますよ！！」
「ナニィ！？ 谷川、すぐに行くぞ！！」
カバンと谷川をテキトーにひっつかみ、校門へ急いだ。
こんな寒い中Aさんを待たせるわけにはいかない！！
「今井さん、そろそろ俺はお邪魔なんじゃないですか？」
「邪魔？ どーいうコトだ？」
「ホラ、俺がいたら話しづらいコトもあるでしょうし……」
はた、と考える。
そーいやそーだ。
今までAさんと遊ぶ時は必ず谷川を連れていたが、よく考えるとそんな必要はなかった。
むしろ関係を深める為には谷川の言う通り二人きりでいた方が有利ではないか。
「そーだナ、今日は一人でショーブつけてくるゼ」
そうだ、元々はソレが目的だ。
そうと決まれば、漢今井勝俊！！
今日でカタをつけるつもりで参る！！
荒々しく鼻を鳴らしながら一人、校門へと勇んで向かった。
「今井さん……」
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猫田七樹(プロフ) - のてさん» すみません、まだ作っていないのです(；▽；) でもこれから作ります！ 更新ペース遅くなるかもですが楽しみにしててください！！ (2020年9月8日 1時) (
レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
のて - 続編ってどこにありますか？？ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 33a7fd7eb5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» ぺーヽ(ﾟ∀｡)ﾉ (2019年1月25日 17時) (レス) id: 13e53b62aa (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 猫田七樹さん» ううううううん！！それで大丈夫だ！いや待てよ…？なんなら1000回押そうか… (2019年1月25日 0時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» もももももちつけ！！ 君の気持ちは痛いほど分かった！ よし、それなら同じ内容の小説を100回投稿する。それでいいな？ なっ？ (2019年1月24日 12時) (レス) id: 778e43cdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2018年11月1日 2時
