今井一家 ページ21
「ええ……でも、これって……」
「わー！ 似合う似合う！！ かわいいっ！」
これ、寝づらいと思うんだけど……。
腰におっきいリボン付いてるし。
コスプレでは……？
「オー、母ーちゃん。Aさんどっか知らねー……」
「い、今井さんっ！？」
襖から顔を出したのは、髪がボサボサになった今井さんだった。
お父さんとの取っ組み合いは決着が着いたのだろうか。
「あらー、勝俊。ちょうどいい所に！ ちょっと来なさい」
い、い、今井さんにこんな恥ずかしい格好見られるなんて……！！
まともに顔も見れないよ。
「今ね、Aちゃんのパジャマを探してるんだけど、なかなか服が多くてね。アンタ選んでくれない？」
「パ、パジャマ！？ これがパジャマ！？ カンゼンにメイドさんデショーが！！ グッジョ……」
と何かを言い終える前に今井さんはバタンと倒れてしまった。
……え。
「い、今井さん！？」
慌てて駆け寄ると、今井さんは顔を真っ赤にして涙を流していた。
た、た、大変！！
私の風邪がうつっちゃったのかもしれない！！
上半身を抱えると全身が熱く火照っていた。
「お母さん！ 大変です、今井さん熱っぽいです！！」
慌てる私とは対照的に、お母さんはふわりと微笑んだ。
「大丈夫よ、勝俊はそんなヤワじゃないわ。……でも、そうねぇ」
うーん、と頭をひねるお母さん。
やはり感染者が出たとなると、それはもう一大事だろう。
何か対策を考えなくては！
「じゃあ、今日は二人で寝てもらおうかしら」
「はい！ 分かりました！」
なるほど、いい考えだ。
感染病なんかは患者を隔離して養生させるに限るからね。
「そんじゃ、早いうちに歯磨きしてお休み。洗面台の戸棚に新しい歯ブラシあるからね」
「はい、ありがとうございます……」
お母さんは私の頭をぐしゃぐしゃと撫でると、居間の男性陣に怒号を浴びせに行った。
ほんのりと玉ねぎの匂いがする手だった。
食器洗いで冷たくなっている手だった。
でも、私は今までで一番温かいものに触れたような気がした。
おかあさんの、手……。
その日は今井さんと弟さんの部屋(あとから二人の共同部屋だと知った)で谷川さんも含めて三人で寝た。
「今井さん」
「な、な、な、ナンデショウカ？」
「また、ここに遊びに来てもいいですか？」
純粋に、そう思ったの。
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猫田七樹(プロフ) - のてさん» すみません、まだ作っていないのです(；▽；) でもこれから作ります！ 更新ペース遅くなるかもですが楽しみにしててください！！ (2020年9月8日 1時) (
レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
のて - 続編ってどこにありますか？？ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 33a7fd7eb5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» ぺーヽ(ﾟ∀｡)ﾉ (2019年1月25日 17時) (レス) id: 13e53b62aa (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 猫田七樹さん» ううううううん！！それで大丈夫だ！いや待てよ…？なんなら1000回押そうか… (2019年1月25日 0時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» もももももちつけ！！ 君の気持ちは痛いほど分かった！ よし、それなら同じ内容の小説を100回投稿する。それでいいな？ なっ？ (2019年1月24日 12時) (レス) id: 778e43cdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2018年11月1日 2時
