雨の日に ページ15
グエッだか、オエッだか聞き苦しい声とともに、その方は地面に崩れ落ちた。
い、一体どうしたっていうの！？
「舐めたクチきいてんのはテメーの方だ、黒川ァ。女に向かって……ハズカシーヤローだ」
倒れた方の向こう側に靴が二つ見えた。
傘の端で見切れているが、この声の主はまさか……！！
「い、今井さん？」
そっと見上げると、驚いた顔で今井さんが私を見つめていた。
一気に心拍数が上昇する。
「今井さーん！ どうしたんですかー？ あ、アンタ……」
谷川さんは私の顔を見るなり怪訝な顔をした。
昨日の一部始終を見られていたのだろうか。
「昨日はごめんなさい！ 冷たい態度をとってしまって……」
二人の視線を痛いほど感じる。
さっきまでのフワフワした感情が一転、ビリビリした緊張感に包まれた。
いいの、それだけ私は酷いことをしたのだから。
この後何を言われようと覚悟をしなければ。
「それで、お返ししに来ました。ありがとうございます……」
そう言って手に持っていた荷物を今井さんへ差し出した。
「オ、オゥ……」
紙袋を開いてみると、見慣れた俺の制服がキレイにたたまれていた。
な、な、な……なんてイイ匂いなんダ！？
ま、まさかコレは、Aさんと同じ洗剤では……！？
紙袋の中の制服から俺の鼻までの距離は50cmはありそうだが、ふわっと香ってくるせっけんの香り。
タ、タマラン……！！
「い、今井さん。何が入ってるんですか？」
「いや、昨日貸した俺の制服だ……」
「エッ？」
それにしても本当にいい香りだ。
手に取ってもっと近くで嗅いでいたい。
制服を袋から取り出すと、入学式以来のピシッとした布地に驚いた。
これをAさんがやってくれた、なんて考えると……まるで新婚生活みてーじゃねーか。
『アナタ、シャツはアイロンにかけて畳んでおきましたよ』
『オゥ、ありがとナ。A……アイシーー』
「あの、今井さん？」
気がつくとAさんが心配そうに俺を見上げている。
「アッ、いやあまりにも嬉しくてつい、ナ！ アハハハハ……！」
紙袋を持ったまま頭をかくと、紙袋にまだ何か入っているような重みがあった。
のぞき込むとカラフルな水玉の封筒がひとつ入っていた。
手に取ると、ザラザラと中で擦れる音がする。
「クッキー、こないだたくさん食べてくださったので……また作ってきました。良かったらどうぞ」
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猫田七樹(プロフ) - のてさん» すみません、まだ作っていないのです(；▽；) でもこれから作ります！ 更新ペース遅くなるかもですが楽しみにしててください！！ (2020年9月8日 1時) (
レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
のて - 続編ってどこにありますか？？ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 33a7fd7eb5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» ぺーヽ(ﾟ∀｡)ﾉ (2019年1月25日 17時) (レス) id: 13e53b62aa (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 猫田七樹さん» ううううううん！！それで大丈夫だ！いや待てよ…？なんなら1000回押そうか… (2019年1月25日 0時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» もももももちつけ！！ 君の気持ちは痛いほど分かった！ よし、それなら同じ内容の小説を100回投稿する。それでいいな？ なっ？ (2019年1月24日 12時) (レス) id: 778e43cdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2018年11月1日 2時
