雨の日に ページ14
「ねえ、それ何の荷物なの〜？」
雨の中、新しい傘を広げながら道を歩く。
「別にいいじゃん！ 友達の忘れ物届けに来ただけなんだから！」
フーン、と面白そうに笑っている姉さん。
あー、やっぱりアイコに頼めば良かった……。
でもアイコは男子校なんかには絶対行かなさそうだし、巻き込むわけにはいかないもんなぁ。
「一体ダレなのかな〜？ Aの想い人は！」
ちらりと姉さんを横目で見やる。
「言っとくけど、紅羽高校に着いたら姉さんは帰ってよね」
「エーーーーッ？？」
イヤヨー、帰ラナイー！ と駄々をこねる姿はとても歳上には見えない。
はぁ、どうやって帰そうかな……。
「ホラ、着いたわよ。紅高！」
どきんと胸が鳴った。
交差点の向こう側に校門が見える。
男子高生たちの多くが傘もささずに帰っている。
だ、男子って……、濡れるの平気なんだろうか？
「ありがとう、もうここでいいから」
「ダ、ダメよー。Aが不良に絡まれたら助けてあげるんだから！！」
なんかものすごく意気込んでいる。
うーん、もう諦めるしかないかな……。
「分かった。それじゃあ、ここで待ってて。用事が終わったらすぐ戻るから」
ハーイ！と元気な返事が聞けて安心した。
荷物を大方預けて校門へ向かった。
パシャパシャと水たまりに足を付けながら歩く。
なんだか不思議な気持ち。
ただ今井さんにこれを渡すだけなのに、空を歩いてるような、フワフワした気持ちになる。
変なの、私。
冬なのにぽかぽかしてる。
ドンッ
「あっ！……ごめんなさい」
よく前を見てなかったのか一人の生徒にぶつかってしまった。
やばい……、キレられそう……！！
「ああ？ なんだ、ネーチャンか。次は気を付けな」
……あれ？
お、怒られなかった……。
強ばった体が緩む。
今の人、怖そうに見えたけど不良じゃなかったのかな？
あっ、そうだ！
「あのっ、すみません！」
勇気を奮って呼び止める。
「あぁ？ 今度はナンダヨ？」
「今井さんって、いらっしゃいますか？」
「なんだとゴラァ！？」
「ヒィっ！！」
あまりもの豹変ぶりに思わず悲鳴が漏れた。
や、やっぱり怖い！！
「今井さんはなァ、テメーなんかと付き合ってる時間はねーんだ！ 二度と舐めたクチ聞いてんじゃねぇぞ！！」
「はいっ、すみません！！」
と、言った直後だった。
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猫田七樹(プロフ) - のてさん» すみません、まだ作っていないのです(；▽；) でもこれから作ります！ 更新ペース遅くなるかもですが楽しみにしててください！！ (2020年9月8日 1時) (
レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
のて - 続編ってどこにありますか？？ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 33a7fd7eb5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» ぺーヽ(ﾟ∀｡)ﾉ (2019年1月25日 17時) (レス) id: 13e53b62aa (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 猫田七樹さん» ううううううん！！それで大丈夫だ！いや待てよ…？なんなら1000回押そうか… (2019年1月25日 0時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» もももももちつけ！！ 君の気持ちは痛いほど分かった！ よし、それなら同じ内容の小説を100回投稿する。それでいいな？ なっ？ (2019年1月24日 12時) (レス) id: 778e43cdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2018年11月1日 2時
