雨の日に ページ12
朝起きたらすぐに窓を開けるようにしている。
雨の日も雪の日も。
特に理由は無いのだけれど、強いて言うのなら修行の一貫だろうか。
修行だなんてバカげてる、って思うでしょ？
私もそう思う。
でもこれをしないとその日が良くない一日になりそうで。
一種のジンクス、と言ってもいいだろう。
でも今日は……なんとなく、開ける気分にならなかった。
私は今でも思うの。
そのジンクスが壊れたから、新たな世界に踏み出せたんだって。
もちろん、いい事ばかりではないけれど、私は正しい道へ進む事ができたんだ。
その日はずっと雨で、ローファー片手に長靴で登校したの。
中学の頃から愛用している水色のチェックの長靴。
こんな寒い日にびしょ濡れになるなんてごめんだもんね。
それは下校している時だった。
今日は朝に窓を開けなかったけどいい一日だったなぁ、なんて考えていたら急に強い風が吹いた。
「うわぁっ！」
あっという間に風は過ぎ去ったのだが、それと一緒に無くなったものがあった。
か、傘が……！！
六本中三本が完全にイカレてしまい、メキメキに壊れてしまっていた。
このままではずぶ濡れになってしまう、と近くの喫茶店の屋根を借りることにした。
しょうがない、このまま雨が上がるのを待つか、お姉ちゃんが通るのを待つことにしよう。
10分ほど待ってはみたが、まだ姿は見えない。
うぅ……寒い。
さっきちょっとだけ濡れた所から服を浸透して肌まで届いている。
風が強いだけに冷えて冷えてしょうがない。
手ぶくろをしたまま両腕をさする。
あーあ……、早くお姉ちゃん来ないかな……。
屋根から滴る雨の雫をなんとなしに眺めていた。
前言撤回！
窓を開けなかったせいで良くない一日だった！
はぁ、とため息混じりの白い息が雨のカーテンへと吸い込まれていく。
「Aサン、お困りのようですね？」
その人は音も立てず隣に立っていたようで、思わず三度見してしまった。
「あっ、え？ 今井……さん？」
この大きな人は間違いない。
この間クッキーをザラザラ流し込んでいた面白い人だ。
「あの……何か？」
そうだ、この人は不良なんだ。
無視するのはさすがにかわいそうだから、できるだけそっけなくしよう。
「お暇でしたら、お茶でもどうです？」
「いえ、結構です」
「エ……」
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猫田七樹(プロフ) - のてさん» すみません、まだ作っていないのです(；▽；) でもこれから作ります！ 更新ペース遅くなるかもですが楽しみにしててください！！ (2020年9月8日 1時) (
レス) id: ab2594ca6b (このIDを非表示/違反報告)
のて - 続編ってどこにありますか？？ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 33a7fd7eb5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» ぺーヽ(ﾟ∀｡)ﾉ (2019年1月25日 17時) (レス) id: 13e53b62aa (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - 猫田七樹さん» ううううううん！！それで大丈夫だ！いや待てよ…？なんなら1000回押そうか… (2019年1月25日 0時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
猫田七樹(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» もももももちつけ！！ 君の気持ちは痛いほど分かった！ よし、それなら同じ内容の小説を100回投稿する。それでいいな？ なっ？ (2019年1月24日 12時) (レス) id: 778e43cdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2018年11月1日 2時
