感染1日目 ハイマウンテン ページ6
所変わってここはハイマウンテンコースターのジェットコースターの中。
近くの場所で一番目についたのがここだった。
アトラクションの乗り場だったら柵があるし、追われていなければゾンビがよじ登ってくることもない。
少しは休めるかな……。
ほっと一息を入れ、目を閉じた。
が、すぐに私は目を見開くことになる。
足元に落ちていたケータイがいきなり大音量で鳴り始めたのだ。
きっと避難するのに夢中になっていた誰かが落としていったものだろう。
ま、まず……！！
そう思い、その場を離れようとした時にはもう遅かった。
乗り場の入口も出口もすでにゾンビが這い上がってきており、脱出は不可能な状態だった。
背水の陣とはまさにこのこと。
なんの手の打ちようもなく体が硬直した。
そんな、ここで死ぬの……？
「いや、絶対にいやっ！」
意を決してジェットコースターのレールに降りた。
見上げると空へと延びるかのようにそびえている。
が、ここで畏怖(いふ)している場合ではない。
辺りはすっかり暗くなり足元もやっと見えるぐらいで、後ろからは何十というゾンビの声が聞こえてくる。
行くしかない……！
私はゆっくりレールの上を進んでいった。
さて、ご存知の通り、このハイマウンテンコースターは日本一の高さを持つジェットコースター。
やっとレールの半分あたりまで登って来たけど、吸い込まれるような高さだ。
しかし後ろからはゾンビ達が追いかけて来ているから進まないわけにはいかない。
それに、風も強いし何より寒い……。
レールの手すりには薄く氷が張っていた。
上に上がるにつれて体温がどんどん奪われていく。
「……うん？」
そんな中、視界に白いものが舞い込んできた。
「雪だ……！」
頭の上に広がる灰色の空から大粒の雪が舞い降りてきていた。
不思議……、こんな地獄みたいな状況でも雪なんて降るんだ。
そんな事を考えながらひたすらレールを歩く。
ようやく頂上までたどり着いた。
なんと観覧車と同じぐらいの高さ……！
「ど、どんだけ〜……」
しかし怯えている暇はない。
こうしてる間にもゾンビ達はレールを登ってきている。
次は下りだ……！
高さの割りには細いレールを足元に気をつけながら降りていく。
雪が降りしきる中、ひたすらレールを下る。
ゆ、雪で足が滑りそうだよーっ！
すると、お望み通りといわんばかりに綺麗に足が滑った。
「ひゃっ……！」
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cherrymay(プロフ) - 続編、楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2016年10月30日 13時) (
レス) id: 3524541590 (このIDを非表示/違反報告)
Tey - 4大好きです！こんなにも内容が深く面白いストーリーが読めるのは幸せです！ (2016年10月27日 13時) (レス) id: 73fe050e5b (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - 面白いですねw (2016年10月23日 11時) (レス) id: 97cefa2b38 (このIDを非表示/違反報告)
紫恩 - プチ英会話教室、、、、面白そう！！！← (2016年10月23日 11時) (レス) id: aaa53fac67 (このIDを非表示/違反報告)
神染紫凪 - 皆様、少し間を空けてしまいすみません(＞＜) そろそろラストスパートです！ 皆様も一緒に燃え尽きましょう！！ ちなみに英語がちゃんと英語になってないのは悪しからず…。 雰囲気で感じてください( ´∵｀) (2016年10月22日 22時) (レス) id: f63f5c3883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2015年2月3日 8時
