感染3日目 生存 ページ50
しっかりと体を強ばらせたのにも関わらず、望んだような痛みが来ず不思議に思った。
そう言われてみれば何だか窮屈に感じる。
ハッと気が付いて起き上がった。
……と思ったが、何かに遮られて無駄に腹筋に力を入れただけになった。
「あれっ、何これ？」
最初は吹き飛んだガレキに潰されているのかと思った。
でも違う。
大好きな人の匂い、体温を感じた。
しかしピクリとも動かない彼に、徐々に不安を感じてきた。
「レ、レオン？ 大丈夫ですか？」
軽く揺さぶってみても反応はない。
次第に焦りが前面に出てくる。
「あの、ちょっと本当に大丈夫ですか！？」
「ah……」
少し身じろぎをして頭を抱えながら起き上がったレオンは、私の顔を見るなりふわっと抱きしめてくれた。
それは言葉が伝わらずとも、無事で良かった、と言ってくれているのが分かった。
「レオン……」
自然と涙がこぼれ、私からも抱きしめ返した。
ありがとう、と大好き、の意味を込めて。
ぐすっと鼻をすすると、私が泣いているという事に気づいたレオンが口を開いた。
「Why are you crying？」
「why？ んーっと……because I am crying girl！」
私がそう言うと、レオンはきょとんとした顔になり、すぐに鼻で笑った。
「No,No,crying girl.If you say it,blubberer」
あ、あれ？
多分それを言うならって言ってるんだろうけど、今何て言ったんだ？
「ぶるべりー？」
「blueberry！？ ha ha ha！ No！」
レオンはおかしくてたまらず噴き出したようだ。
もー、そこまで笑わなくても！
「blubberer」
「ぶらべらー？」
「huh……,that's okay」
うう……及第点って感じかな？
まあいい！ もう一回！
「よっしゃ！ because I am blubberer girl！」
「I am a ！」
「because I am a blubberer girl？」
「good……！」
何、このプチ英会話教室……。
じわじわ笑いのツボにハマってしまい、我慢出来ず噴き出してしまった。
それにつられてレオンも声を詰まらせながら笑っていた。
皆様、申し訳ありませんがお話が一杯一杯になってしまったので続編へ移りたいと思います！
次のお話もよろしくお願い致します…！
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cherrymay(プロフ) - 続編、楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2016年10月30日 13時) (
レス) id: 3524541590 (このIDを非表示/違反報告)
Tey - 4大好きです！こんなにも内容が深く面白いストーリーが読めるのは幸せです！ (2016年10月27日 13時) (レス) id: 73fe050e5b (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - 面白いですねw (2016年10月23日 11時) (レス) id: 97cefa2b38 (このIDを非表示/違反報告)
紫恩 - プチ英会話教室、、、、面白そう！！！← (2016年10月23日 11時) (レス) id: aaa53fac67 (このIDを非表示/違反報告)
神染紫凪 - 皆様、少し間を空けてしまいすみません(＞＜) そろそろラストスパートです！ 皆様も一緒に燃え尽きましょう！！ ちなみに英語がちゃんと英語になってないのは悪しからず…。 雰囲気で感じてください( ´∵｀) (2016年10月22日 22時) (レス) id: f63f5c3883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田七樹 | 作成日時：2015年2月3日 8時
