検索窓
今日:17 hit、昨日:7 hit、合計:233,665 hit

感染3日目 園外へ ページ29

ゾンビのうなり声はたくさん聞こえたが、こっちに向かって来てるわけではなさそうだ。

さっきレオンさんが派手にドア開けたからな。

絶対何体かバレたと思ったのに。

ただ、声の大きさからしてそんなに遠くにいるわけでもなさそうだからこれ以上大きな音を出すのは得策じゃないだろう。


ファンファンファン

セキュリティロック解除します

シャッター周辺には近寄らないで下さい

ファンファンファン

セキュリティロック……


突然鳴り出したアラート音にビクッと肩が震えた。

い、今静かにしなきゃって思ったのに!

何なの!?

すると今度はホテルの出入口を閉鎖していたシャッターがガシャガシャと音を立てて開放された。

何がなんだか分からなくなり、レオンさんに助けを請おうと振り返ると、レオンさんは既に銃を構えてフロントの方に戻ってきていた。


「Hold the gun!」


目線を私に向けながらレオンさんはフロントの机を乗り越えた。

えっえっ!?

銃を……ホールド!?

銃を構えるって事!?

とりあえず私もフロントの机を乗り越えて、腰にさげていたハンドガンを手に取った。

徐々に上がっていくシャッターの隙間から、はらりと白いものが入り込んできた。

また……雪だ。

窓から脱出した時には降ってなかったのに。

ここから先はもういつも通りの世界なんだ。

お母さん、ハンバーグ焼いて待っててね!

しかし、そんな考えも次の瞬間どこかへぶっ飛んだ。

次々に流れ込んでくる雪と共にシャッターの隙間からゾンビが這い出てきたのだ。

ひゃっと短い悲鳴をあげると共にレオンさんがゾンビの頭を数発撃ち抜いた。

弾痕からこぽこぽ流れ出る血を見て吐き気を催してしまう。

な、なんで!?

ここから外に通じてるはずじゃ……!?

なんで外にもゾンビが……。

不意に左側からゾンビのうなり声がして、ビクッとそちらを振り向くと、ホテルの奥にたむろしていたと思われるゾンビの集団がふらふらとこちらに迫ってきていた。

私の思った通りだ。

あれだけ大きな音を立てていれば、バレない方がおかしいよ。

まだシャッターは私の膝上辺りまでしか開ききっていないけど、それで充分!

地面に手をついてシャッターの隙間から外へ這い出た。

レオンさんの制止する言葉に気づかずに。

感染3日目 倉庫→←感染3日目 おんぶ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (124 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
213人がお気に入り
設定タグ:バイオハザード , レオン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

cherrymay(プロフ) - 続編、楽しみにしてます!頑張って下さい! (2016年10月30日 13時) (レス) id: 3524541590 (このIDを非表示/違反報告)
Tey - 4大好きです!こんなにも内容が深く面白いストーリーが読めるのは幸せです! (2016年10月27日 13時) (レス) id: 73fe050e5b (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - 面白いですねw (2016年10月23日 11時) (レス) id: 97cefa2b38 (このIDを非表示/違反報告)
紫恩 - プチ英会話教室、、、、面白そう!!!← (2016年10月23日 11時) (レス) id: aaa53fac67 (このIDを非表示/違反報告)
神染紫凪 - 皆様、少し間を空けてしまいすみません(><) そろそろラストスパートです! 皆様も一緒に燃え尽きましょう!! ちなみに英語がちゃんと英語になってないのは悪しからず…。 雰囲気で感じてください( ´∵`) (2016年10月22日 22時) (レス) id: f63f5c3883 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:猫田七樹 | 作成日時:2015年2月3日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。