感染2日目 対面 ページ11
そういえばお母さんが外国の人が助けに来てくれるって言ってたな。
恐る恐るカーテンをめくって扉の方を覗くと、金髪の外国人男性が扉を叩いていた。
少し返り血? を浴びていたのでゾンビかどうか疑わしいが、感染者特有の立ち居振る舞いではなかった為間違いなく人間だろう。
私は心底ため息をついてプレハブの扉の鍵を開けた。
「こんにちは……」
扉はキィ、と小さく軋んだ。
徐々に開いていく扉の隙間から、その男性の顔を見上げた。
その時、時間の流れが極端にゆるやかになった。
これはいったい何だろう?
心地よくてやわらかくて、あったかくて涼しくて。
彼の顔を見上げるために、何年もかかったような気がした。
「Nice to meet you A. My name is Leon.」
「あっ、な、ないすとぅーみーちゅー! レオン、さん?」
私の名前、知ってるんだ……。
レオンさんは素早くプレハブ内に入り、鍵を閉めた。
じっとレオンさんを見てみると、何やら物騒な物を沢山持っているようだった。
銃、手榴弾、大きめのナイフ、弾がチラチラ見えてるポーチなどなど、映画でしか見た事ないような物がこんな目の前に……。
というかそんな物持っている時点で日本では銃刀法違反で捕まっちゃうから、なんだか宇宙人でも見ているかのような気分だ。
こんな経験、もう2度とないんだろうなぁ。
貴重な経験だ! しっかり目に焼き付けておこうっと!
そんな私を不審がってレオンさんが話しかけてきた。
「What? Are you hurt somewhere?」
「あっ……え?」
どどどどうしよおおお!!
英語、わかんないよ……!
「Well……,Do you have any pain?」
「ぺいん?」
ぺいん……あ、痛いって意味だっけ?
てことは痛いとこあるかって聞いてるのかな?
「えっと、フット! ……あ〜、レッグ!」
「Leg……? Show me.」
レオンさんは私の前に跪いて私の靴下を脱がせようとした。
「ええ〜っ! ちょっと待って待って! 何!?」
いきなり何するのこのイケメン!?
足に指触れたんだけど!?
213人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cherrymay(プロフ) - 続編、楽しみにしてます!頑張って下さい! (2016年10月30日 13時) (レス) id: 3524541590 (このIDを非表示/違反報告)
Tey - 4大好きです!こんなにも内容が深く面白いストーリーが読めるのは幸せです! (2016年10月27日 13時) (レス) id: 73fe050e5b (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - 面白いですねw (2016年10月23日 11時) (レス) id: 97cefa2b38 (このIDを非表示/違反報告)
紫恩 - プチ英会話教室、、、、面白そう!!!← (2016年10月23日 11時) (レス) id: aaa53fac67 (このIDを非表示/違反報告)
神染紫凪 - 皆様、少し間を空けてしまいすみません(><) そろそろラストスパートです! 皆様も一緒に燃え尽きましょう!! ちなみに英語がちゃんと英語になってないのは悪しからず…。 雰囲気で感じてください( ´∵`) (2016年10月22日 22時) (レス) id: f63f5c3883 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:猫田七樹 | 作成日時:2015年2月3日 8時