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prologue ページ1

あっ。

息をするように自然と口から漏れた間抜けな言葉。
目を離したい。でも、離せない。画面上の男女の行方が気になって。

片方は最近活躍している女優。まだ、10代ながらもこれからたくさんの映画の出演が決まっている。サラサラした栗色のセミロングは彼女の清楚な雰囲気にとてもお似合いだ。

もう片方は男にしては珍しく水色の長髪をポニーテールにしている。華やかな雰囲気が流れているが、女らしさはなく、かといて男を押し出した感もない。性別なんて気にもならない、そんな美しさだ。


そんな二人はとてもお似合いだ。


二人が抱き合う側では、桜がひらひらと軽やかに待っていた。演出だろうか、凝っている。別次元にいるはずの私の頰にも桜の花びらが舞っていた。



......あれ?



なんで、私泣いているのかな。幸せなシーンのはずなのに、苦しくて私は二人から目を逸らした。



やっぱり見にいくべきではなかったと後悔が押し寄せていた。いつもは彼が出る恋愛要素のある作品を見ることは避けているのだけど。


今回は心境が変わった。いや、少し揺らぎがあったという方がいいかもしれない。




今日は、私の29歳の誕生日。

scene→



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みろん(プロフ) - 華恋さん» 華恋様、素敵なお言葉ありがとうございます。私が頑張って書いた主人公の切ない気持ちが伝わったことが嬉しく思います!こちらこそ読んで下さりありがとうございました! (2018年11月4日 21時) (レス) id: 501655465f (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - 切なすぎて終始胸が痛かったです……ステキな小説をありがとうございました! (2018年11月3日 12時) (レス) id: e366023644 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miron... | 作者ホームページ:http://ない  
作成日時:2018年9月30日 8時

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