#.12 ページ15
-You-
ふぅ〜、今日も一日頑張った〜。
まだ春とはいえ、3年生だからね
午後も放課後も受験勉強だよ
今からテキストも解かなきゃ今日のノルマ達成しない...！！
だからやろうと思うんだけどね〜...
勉強の頭にシフトチェンジできない
放課後残って勉強してた時、休憩として雅から貰った雑誌読んでたら...
ーーーーーーー
記者｢春のツアー、どんな所が見どころですか？｣
聡｢5人それぞれの個性が溢れてると思います。ファンのみんなと楽しく盛り上がりたいですね。なにより成長した僕を見てほしいです！｣
記者｢おぉ、それは楽しみですね！誰に1番見てほしいですか？｣
聡｢それはやっぱりファンのみなさんですよ！｣
記者｢特別『この人に！』っていう人はいないんですか？｣
聡｢なかなかグイグイ来ますね(笑。そうですね〜、家族や...、家族ですかね！｣
記者｢僕としては言いかけた言葉も聞きたいんですが。｣
聡｢え〜、いいじゃないですか(笑。...えぇ、言うんですか？大して面白い回答じゃないですよ？｣
聡｢えぇーっと、まぁ、特別見てほしいのは家族と、幼い頃に会った僕の思い出の人、ですね。｣
聡｢ね？大した答えじゃないでしょう？はい！もう聞くの終わり！(笑｣
ーーーーーーー
今までこんな風に『誰か』に見てほしいなんて事答えないのに...、
(雑誌のインタビュー？ 読んでるよ。だって雅に見せられるんだもの。)
そぉくんが見てほしい『誰か』がいるんだってことに、
...どうしようもなく悲しくなって
苦しくなって...。
少し泣いちゃった(笑。
私もそぉくんと幼い頃会ったことあるけど、そんなの一日のたった数時間の話
たった数時間だけの事を今でも大切に思い出として覚えてるのは私だけだと思う...
きっとそぉくんもおねーちゃんも覚えてないと思うんだ。
だからこの『幼い頃に会った思い出の人』は私なんかじゃない...、悲しいけどね。
もし私だったら、なんてそんなバカな事考えないよ。
モヤモヤぐるぐる、
...なんでこんなにモヤモヤしてるんだろうね。
表に出したくない、誰にも気づかれたくない気持ち
私自身も気づきたくない
あの日あの時、この気持ちにはそっと蓋をして宝物にしたんだから、、、
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
雑誌のインタビューはNo.07のオリジナルです！
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作者名：No.07 | 作成日時：2019年2月12日 18時
