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覚えている。
病院の一室。
絶望して、苦しくて、飲み込めなかった一言。
家に帰ってボロボロ泣いて、何も食べることすら出来なかった。
慎太郎に助けを求めたいのに、その慎太郎にこの言葉を伝えることはいつまでも出来なかった
｢俺ね、子供好きだから、2人は欲しい！
それで、Aと一生幸せでいれればいいじゃん？｣
あの日、笑って聞いていたその言葉は私にとってあまりに残酷だった。
言えない。誰にも、相談なんかできない
私は
｢慎太郎。｣
｢別れて欲しいの。｣
赤ちゃんが産めない
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作者名：SoRA | 作成日時：2021年5月10日 20時
