すの恋、詰め合わせ。 (ページ3)

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くすり_fkzw ページ3

高校3年生、春。

隣の席のふっかは、

「ごめん！寝ててノート取れてなかった〜見せてくれない？」

「あ、ねえねえ、ここわかる？」

「なあ聞いてよ、この前数学の先生がさ〜」

なんて、ことあるごとに話しかけてくる。

…正直ちょっとうざったかったり。

なんで私にこんな構うんだろ、

とか考えてみるけど答えなんて出なくて。

今日だって、国語の時間中ぼーっとしてたら

隣からシャーペンで肩をつんつん、ってされて。

『ねえそれやめてよ』

「いいじゃんいいじゃん、」

はあ、と溜息をつきつつ

なに？と仕方なく顔を向けるも

たいして用事もないみたいで

「ん〜、なんでもなぁい」

って、なんだ、それ。

『…今日の日付的にふっか次当たると思うよ』

そう言えば、え、やっべ、全然聞いてなかったわ

って急に焦るからなんだか面白くて。

『どうせ教科書読むだけなんだからそんなに焦らなくても、』

くすくす、肩を震わせて笑う。

「あ〜、そうじゃん。なんか騙された気分だわ」

なんて次は落ち込むから、まあ見てて飽きないかな。