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俺の…本気???
今まで、何かに本気になったことはあっただろうか。
無かったと思う。
本気になるのが、怖かったんだ。
「俺の本気、北斗は見たい?」
「まあ、たまにはな?たまには漢、見せてよ」
「俺、学校行く。今からじゃ遅いかもしれないけど。」
「俺も行くよ。傍でお前の本気、見たい。」
「じゃあ、俺たちの目標は…」
「「目指せ、卒業!!」」
本気になるのは怖いけど。
北斗がいる。
待っててよ、櫛木さん。
俺、隣に立てるように頑張るから。
そして、俺は櫛木さんにLINEを送った。
ジュリこの前は、色々すみませんでした。
ジュリ俺、決めたことがあって。
ジュリちゃんと学校卒業して、自立します。
ジュリ自分でやりたいこと決めて、やって。
ジュリ櫛木さんの隣が似合う男になれるように。
ジュリ待っててくれませんか。まずは、この春まで。俺が、卒業出来るまで。
ジュリあと、既読つけるだけでいいんで。メッセージも送らせてください。
櫛木さんは、見てくれるだろうか。
俺を待っててくれるだろうか。
俺を知ろうとしてくれるだろうか。
今まで感じたことの無い感情が、俺を深く支配した。
ピンポーン
ドアが開いて、北斗が顔を覗かせた。
「ほら、行くぞ。」
「……おし、行くか。」
朝日の強い光の指す方へ、俺は1歩踏み出した。
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作者名:藍知 | 作者ホームページ:https://twitter.com/9K___ST___Hi___?s=09
作成日時:2021年1月3日 2時