今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:13,165 hit
小｜中｜大
７ ページ7
.
.
.
あの後 、スタイリストさんを 無理矢理
帰らせて 、何度も 何度も A に
メールを 送った 。
電話も 何度 かけたか 分からない 。
コール音に 何度も 期待し 、その後の 無機質な
音声に どれだけ 落胆しただろうか 。
夜が明けても 、 既読 という文字は つかなくて 。
既読 、 という二文字に 踊らされる 自分を 、
恥ずかしいとは 思わなかった 。
そんな事より 、A の事が 心配でたまらなかった 。
何度も何度も 、A を探しに 家を出た 。
サングラスも マスクも 帽子も 忘れて 。
無我夢中で 走り回る俺を 、周りの人は
好奇の目で 見ていた 。
今日も 仕事だ 、という事に気付いたのは
深夜三時前 。
仕事に穴を開ける訳には いかない 、と思い 、
仕方なく ベッドに腰を下ろして 、枕の横に
あの ブレスレットを 置いた 。
A は ここには いないのに 、なぜだか ここに
いるような気がして 、すぐに 眠りにつけた 。
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サノﾝタンﾒﾝ | 作成日時：2018年1月23日 2時
