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「 … 玲於の 彼女さん 、数ヶ月前に
いなくなったでしょ ？ 」
「 … うん 。どこ探しても いなかった 。 」
「 実はね 、その間 俺ん家に いたの 。 」
「 … は ？ 」
予想外の 言葉に 驚きが 隠せない 。
え ？ なんで亜嵐くんが ？
A は 俺より 亜嵐くんの方が良かったの ？
亜嵐くんは A の 事 好きなの ？
色んな疑問が 頭を 駆け巡り 、言葉が 発せない 。
「 長くなるけど 聞いて 。 玲於の 彼女さんが
家 飛び出してった時 、俺さ 、俺ん家の マンション
の横についてる 公園 あるじゃん ？ あそこに
いたの 。泣き声みたいなの 聞こえたからさ 、
誰か ケガでも したのかな〜 って 思って
探してたの 。そしたら 、ドーム ？ みたいなトコに
女のコ が 三角座りしてて 。そんなの ほっとけ
ないでしょ ？ 俺 、声掛けたの 。あそこの 公園
あんま人 来ないし 。その子の顔 見た時 、なんか
見覚えあったんだよね 。多分 、玲於が 写真
見せてくれたんだと思う 。その子さ 、え ？
亜嵐くん … ？ って 言ったの 。それでさ 、
名前とか聞いてたら 玲於の 彼女さんだ 、って
思い出して 。そしたら その子 、玲於には
言わないで ！ って すっごく 焦ってたの 。
言わないで 、 なんて 言われても 、俺 と 玲於は
同じグループじゃん ？ だから 、玲於には 絶対
言わなきゃ ダメだと 思ったのね 。でも 、
その子の話 聞いてたら 、俺 その子の方に
流されちゃって 。同情しちゃったの 。
その子 、もう家に 帰れない 、って 言って 。
俺 、戻った方がイイよ 。なんて 言ったけど 、
心ん中では 玲於の事 良く思ってなかった 。
だから 、家に 入れたの 。そっから ずっと
家に泊めてた 。いつか 言わなきゃ 、って
思ってたけどさ 、その子に 対する 同情心とか 、
仕事 忙しくて 会えなかったり すれ違いに
なったりしてさ 、結局 今の今まで ずっと
言えなかった 。ホントにごめん 。勿論 、
好きになった 、とか 身体の関係 とか 、そんなのは
全く ないからね 。俺ずっと ソファで 寝てたし 。
でも 何にせよ 、玲於の 彼女さんを 泊めてたのは
事実だから 。言うの遅くなって ごめん 。 」
亜嵐くんは やっと 言えた 、と言い 、
ホッ と 息をついていた 。
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作者名：サノﾝタンﾒﾝ | 作成日時：2018年1月23日 2時
