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さっき なぞったばかりなのに 、ガラスは一瞬で
澱んでいく 。
まるで 、俺の ココロ みたいに 。
君みたいに 透き通れば 、綺麗になれば 、
どれだけ 楽なんだろう 。
ふと 横を向くと 、視界にチラッと 映る
真っ赤な ブレスレット 。
君がいつも つけていた 、俺が 誕生日に あげた
プレゼント 。
わざとらしいくらい 真っ赤なブレスレットを
君は 気に入ってくれるかな ?
なんて不安に思いつつも 、素っ気なく 渡した 。
「 わっ ! カワイイ ! ありがとう 、玲於 ! 」
なんて 太陽みたいに 微笑む 君を 見れば 、
今までの不安なんて 軽く飛んでいって 。
「 ホントに これで いーの ? 」
なんて 聞いてしまう 。
君は 幸せそうに ブレスレットを つけて 、
「 玲於から 貰った物は 、全部 嬉しいの ! 」
なんて 言いながら 、いろんな角度から
ブレスレットを 見ていた君 。
1日も 欠かさず 、つけていたのに 。
あの日 、君は ブレスレットを 忘れて 消えたね 。
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捨てよう 、と思えば いつでも 捨てれたのに 、
いつか 君が戻ってくるんじゃないか 、なんて
考えて 、結局ずっと ベッドサイドに 置いたまま 。
君が 消えたのは 、俺のせいだから 。
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作者名:サノンタンメン | 作成日時:2018年1月23日 2時