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セナさんは 、手に取っていた スプーンを置き 、
しっかりと 俺の目を 見据えた 。
「 実は 、私の住んでるアパート 、今 改築工事を
してるんです 。あっ 、これは気を引く為のウソじゃ
ないですよ 。ほんの一部なので 、1ヶ月くらいで
終わるんですけど … 。 」
「 うんうん 、それで ? 」
「 佐野さんが 迷惑じゃなかったら 、1ヶ月間 、
ここにいてもいいですか ? 」
俺は うーん 、と考え込んだ 。
ご飯も作ってくれるし 、洗濯や掃除も
してくれる 。まあ 、1ヶ月だし 問題ないか 。
視線を ビーフシチューから セナさんに変える 。
「 ん 。いーよ 。 その代わり 、
家事よろしくね ? 」
「 了解です !ありがとうございます ! 」
セナさんは 安心したのか 、ホッ と
胸をなでおろしていた 。
「 ごちそーさま 。結構 美味かったよ 、それ 。 」
俺は そう言い 、ビーフシチューを 指差す 。
「 んじゃ 、俺 セナさんが使う部屋 片付けて
くるわ 。彼女の部屋だけど いい ? 」
美味かった 、と言うと 、彼女は 顔を ほころばせた 。
彼女 、っていうワードに少し シュンと
していたけど 、またすぐに ニコッ と笑った 。
A の 部屋につき 、電気をつける 。
入った瞬間 、ブワッ と A の 匂いがした 。
まあ 、A の 、っていうか 俺のだけど 。
前に 入った時と 全然変わってなくて 。
なんだか少し 、安心感を覚えた 。
「 … ん ? なにこれ 。 」
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作者名:サノンタンメン | 作成日時:2018年1月23日 2時