１６ ページ16
.
.
.
リビングで 数分間 抱きしめ合った後 、
セナさんは 我に返った様に パッ と
俺から 離れる 。
「 ごめんなさいっ 、すごく落ち着きました 。 」
「 いや 、いいよ 。昼メシ作ってくんね ？ 」
いつの間にか 俺は セナさんに対して
敬語じゃなくて タメ口に なっていて 。
少しだけ 、気が楽になった気がした 。
セナさんが キッチンで 昼メシを作っている間 、
俺は 自分の部屋に 向かった 。
一際 目に付く 真っ赤なブレスレット 。
アレ 、こんなとこに 置いたっけ 。
そう思いつつ 、俺は 何故か ブレスレットを
引き出しに しまった 。
それは 見られたくなかったからなのか 、
大事に取って置きたかったからなのか 。
自分でも よくわからなかった 。
ブレスレットを 引き出しにしまった後 、
俺は 部屋を見渡した 。
いつも A が片付けてくれていたから 、
最初のうちは 綺麗だったんだけど 、
今は 随分と 散らかっている 。
服をクローゼットにしまったり 、ゴミをまとめて
ゴミ箱に 突っ込んだりしていたら 、
キッチンから 声が 聞こえた 。
「 佐野さ〜ん 、出来ましたよ ！ 」
「 今 行く ！ 」
俺は そう返事をして 、部屋を出た 。
机上を見ると 、様々な料理が 並べられていた 。
「 うお 、すげ ！ 」
「 佐野さんの 好みとか わからなかったんで 、
テキトーに 作ってみたんですけど
どうですかね ？ 」
「 いや 、俺 結構 何でも イケる 。 」
「 好きな食べ物とか ありますか ？ 」
「 あ〜 、カレー 。 」
「 じゃあ 、今度はカレーにしますね ！ 」
さっきまでの ぎこちない雰囲気は 、いつの間にか
消えていて 、俺は 素直に 楽しいと思った 。
「 あの 、佐野さん 。 」
「 ん 、？ 」
俺は ビーフシチューに がっつきながら 答える 。
「 話したい事が あるんですけど いいですか ？ 」
.
.
.
───────────────────────
明日 更新できません 。
すいません (＞＜)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サノﾝタンﾒﾝ | 作成日時：2018年1月23日 2時
