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俺は 、このままじゃ 暮らせない 、と思い 、
必死に 連絡先から 手伝えそうな人を探す 。
君の笑い方さえ 忘れた 今 、俺の 思考は
だんだん 深い闇に 落ちていく 。
無意識にスクロールしていた様で 、
画面は 「 な 」の辺りで止まっていた 。
永島 セナ … 。
いや 、ダメだ 。元はと言えば こいつは
俺と A の関係を崩した 張本人だ 。
俺にも 非はあるけど 。
俺は 悩みに悩んだ末 、一か八か メールをする事にした 。
あんな気まずい関係で 、どう頼めばいいのか ?
馴れ馴れしく 送るのも ちょっとなあ … 。
結局 、数十分かけて 画面は 文字で黒くなった 。
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【 セナさん 、夜遅くにすいません 。
俺 1人だと ちょっと生活的にキツくて 。
出来れば セナさんに メシとか 掃除とか
頼みたいんですけど いーすか ? 】
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何度も何度も 読み返して 、文がおかしく
なっていないか 、とチェックする 。
冷たくないかな 、無愛想すぎないかな 、なんて
考えてしまう自分がいて 、いやダメだろ ! と
心に喝を入れる 。
うわ 、こんな気持ち いつぶりだろ 。
A と 付き合う前 、A から メッセージが
来る度に 、必死に頭ん中で 文を 考えて 、
恐る恐る 送信ボタンを 押していた 。
懐かしく 思いながら 、もう一度 読み返す 。
恐る恐る 、じゃなくて 今は スッと
送信ボタンを 押す事が出来た 。
携帯を置き 、ピザを キッチンに戻すと
ピロン ♪ と 通知が鳴る 。
画面には 、永島 セナ 、と 表示されていた 。
メールを 開くと 、こんな 文が 。
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永島 セナ
【 ぜひ ! やらせてください 。GENEさんが
お仕事ない時は 私もヒマなので 。
明日 、お伺いしますね 。 】
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俺は そのメールを 見ると 、今までの 重圧から
フッ と解放され 、その場に 眠り込んでしまった 。
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作者名:サノンタンメン | 作成日時:2018年1月23日 2時