スノーマスク 2 (ページ44)

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『、、、、、、、、
はぁーっ、、、、』

メイクも早々に終えて、待機してんだけど。
座ってらんなくて
頭の中でゲネ思い出しながら動きを通す。

目「、、、、ゆうや君、大丈夫？」

『、、、全然、、大丈夫、、、。』

あそこで引っ込んで、あれに着替える。
あの音なったら、、、

目「本当に？一旦落ち着こうよ。」

『うん、、、。』

二幕の大縄は飛べって言われたのを
断固拒否ったら、俺が回すとこに
入るってなったけど、、
あれ、回す相手健くんだっけ？滝沢くん、？
確認しなきゃ。

目「、、、、、、はぁ、ゆうや君！」

少し大きめに名前を呼ばれてハッとした
のもつかの間、グイッと腕を引かれた。

『うわっ、！！』

バランス崩した俺は
目黒の腕の中にいた。

目「、、、、、ゲネ、完璧だったって。滝沢くんも心配ないって言ってたし。」

『、、、、、、、あ、、、』

自分でも無意識に、テンパってたみたい。
頭の中まで響いてた鼓動が遠のいて
目黒の鼓動が聞こえてきた。

目「、、、落ち着いた？」

『、、、、うん、、ごめん。ありがとう。』

目「いや、、ごめん。」

『え、なんでめぐが謝んの？』

目「、、、、俺も落ち着きたかったから、抱き着いちゃった。笑」

『、、、、ははっ、なにそれ笑。』

目「ははっ、、ありがとう。ゆうや君のおかげで俺頑張れる。」

『それは、俺の台詞だよ。』

目黒の背中をぽんぽん叩いて、少し体を離したら、目が合った。

目「、、、、ゆうや君ってさ、可愛いって言われるっしょ？」

『、、、、言われたくないけどね。』

目「ふふ、無意識に上目遣いになってるよ。」

『身長差があったら仕方ないだろ。なぁ、めぐ。手、そろそろ離して。』

え、、なに、、めっちゃ見つめられてる。

目「、、、、始まる前にさ、毎回ハグしてもいい？」

『毎回？』

目「うん、お願い。」

『、、、、、わかった、ルーティンな。』

目「ありがとう。」

『んぇっ!!?、っ、力！強い!!汗』

目「あ、ごめんごめん。笑」

『もぉ、、、ふふ、マジで、お前となら頑張れるわ。』

目「っ、、、ははっ、、、っしゃ、頑張ろ！」

本番前に、嫌な緊張から、
いい緊張感に切り替えられたのは
確実に目黒のおかげだと、密かに感謝した。

いや、マジで痛かったけどね。苦笑