【現パロ】夢から醒めても2(後)/教祖様 ページ19
前世の俺はそうするしか出来なかったけれど、それを夢として見ている俺は"あの時の俺の気持ち"がどうゆう感情か察しが着いていた。
俺はあの時の俺より感情があるから。
俺はあの従者が気に入っていた。
確かにそうだ、でもきっとそれは恋だった。
俺は1人の少女に死んでから、感じた感情を恋と思っていたけれど
あの従者の事を無自覚に愛しいと思っていた節がある。
だから、俺はあの従者ともう一度会いたかった。
ある姉妹の様にこの世界でも仇の様に睨まれるかもしれない。
ある武闘を嗜む青年の様に、苦い顔をされるかもしれない。
それとも、壊れされた記憶があるのなら拒絶されるかもしれない。
記憶が無ければ、誰だという顔をされるだろう。
それでも、もう一度会いたかった。
***
あれから2ヶ月程。
暇があれば立ち寄る様になったけれど、通勤や通学でも同じ時間に動いてる確信も無い。
それでも、街ゆく人々を眺める時間が過ぎてゆく。
「──…!」
雑踏の中、探し求めていた姿を視界の端に捉えて思わず立ち上がる。
「やっと見つけた!」
駆け寄りその手を掴んでいた。
驚き振り返ってた目が俺を見て見開いてゆく。
「──…教、祖…様…?」
その唇から零れた言葉は無意識だろう。
"前世の俺"を知る言葉。
そして、その瞳に揺れる色は──…
「ねぇ、少し話せないかな?」
そう言葉を紡げば、驚きに目を見開いたままこくんと頷いた。
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作者名:ゆきの(snow-no) | 作者ホームページ:http://id24.fm-p.jp/277/snownobox/
作成日時:2020年2月23日 1時