＿＿＿＿３ ページ3
Shota side.
俺の毎日の日課、アイツにノートを借りること。
何でこんなことしてるかって？
そんなのひとつしかないじゃん。
まぁ、わかるよね。
気付いてないの本人くらいだし。
今日も俺は大学の講義室でわざとアイツの斜め後ろの席に座る。
俺の特等席。
寝たフリをしながらアイツの横顔を見るのが好きなんだ。
真剣な眼差しで講義を受ける彼女は、真剣になると口を尖らせる癖がある。
かわいいな、なんて。
講義が終わっていつもどおり彼女の元へ向かうと、カフェで勉強するっていうからついていったんだ。
そしたら後ろ向きで歩く彼女がサラリーマンにぶつかりそうだったから肩を引き寄せたら、凄い驚いた顔をしていて、急に俺まで恥ずかしくなった。
めっちゃ、いい匂いした、
そんな邪な感情が彼女にバレないようにわざと前を歩いたんだ。
隣で勉強する彼女はとても真剣で、俺ばっか緊張しているみたいだった。
「何？」
飲み物を飲む為に顔を上げた彼女が俺と視線を交える。
翔「んーん、真剣だなぁって思って。」
「翔太も勉強しなよ。」
そう言って飲み物を口に含む。
容器を置こうとした彼女の手を掴んでそのまま俺の口に運ぶ。
「え、ちょっと、間せ、っ、」
言い淀んだ彼女。
何を言おうとしてたかなんて分かってるよ。
俺はそれを狙って違うの選んだんだから。
翔「これと迷ってたんだよね。」
「だからってさ、」
翔「だから、なに、？」
目を泳がせた彼女。
少しくらい、意識してくれたんだって嬉しくなる。
ちょっと、子供っぽかったかな？
.
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cleam(プロフ) - 愛さん» コメントありがとうございます！短編集なので、タイトルどおり『息抜き』になっていたら嬉しいです＾＾他担様にそう言っていただけると、書いてて良かった〜！と思えます( ；∀；)是非、ここだけは他色くんたちにハマってみてください！笑 (2021年2月2日 10時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 初めまして。こちらの小説大好きです。黒さんが一番好きなのですが、cleamさんのせいで青さんや他色まで気になって仕方ないです(笑)リアリティ過ぎ！大好きです！ (2021年2月1日 13時) (レス) id: ee826c6c27 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 雪の王子様さん» 嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです...！私も頭の中でこんな現実がいいな〜っていつも思ってるのでお仲間ですね（笑）情景が浮かびやすいようにしているつもりなのでそう言ってもらえてとても嬉しいです！お読みいただきありがとうございました（＾_＾） (2020年11月6日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - コメント失礼します。すごくドキドキしながら読ませていただきました！こんなことが現実で起こってくれたら…泣 描写の仕方などがお上手だったのでお話にすぐ入りこめました。素敵なお話ありがとうございました。 (2020年11月6日 19時) (レス) id: 0ec33589bd (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 黒糖きな粉さん» いえ！こちらこそありがとうございます！もう暫くお待ちください〜( ^ω^ ) (2020年10月7日 12時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年9月14日 22時
