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You side.
照「何やってんすか。」
「.....岩本くん、」
ランニング途中の彼に遭遇してしまった。
部屋着のまま、たくさんのお酒を抱えた私を見た彼は、何かを察したようだった。
照「付き合いましょうか。」
「え....」
照「1人じゃ寂しいでしょ?」
何も言わなくても、表情から雰囲気から読み取る力に長けた彼はすぐに欲しい言葉をくれる。
「.....いいっすか、お言葉に甘えて、」
照「ふふふ、いいっすよ。」
ふにゃふにゃっと笑った彼は、さり気なく買った物を自分の手に持った。
照「先輩、申し訳ないんすけど俺んちでもいいっすか?ランニングして汗ヤバいんで。」
「なんでもいいよ。」
照「.....じゃあ、すぐそこなんで。」
Tシャツの袖を捲し上げた彼の腕が視界にチラつく。
スーツ着てると分かんないけど、結構鍛えてるんだ、なんて別れを切り出されたことを考えたくなくて、彼を見つめた。
.
照「シャワー浴びてくるんで適当にしててください。先、始めててもいいっすよ。」
家に着いてすぐに、彼はシャワーを浴びに浴室に向かった。
とりあえず買ってきた物をズラッとテーブルの上に並べてみた。
「今日、何本飲んだら忘れられるんだろ、」
どこで間違えたんだろう。
何がいけなかったんだろう。
1人になると考えてしまう。
岩本くんがいてくれて良かったかもしれない。
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cleam(プロフ) - 愛さん» コメントありがとうございます!短編集なので、タイトルどおり『息抜き』になっていたら嬉しいです^^他担様にそう言っていただけると、書いてて良かった〜!と思えます( ;∀;)是非、ここだけは他色くんたちにハマってみてください!笑 (2021年2月2日 10時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 初めまして。こちらの小説大好きです。黒さんが一番好きなのですが、cleamさんのせいで青さんや他色まで気になって仕方ないです(笑)リアリティ過ぎ!大好きです! (2021年2月1日 13時) (レス) id: ee826c6c27 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 雪の王子様さん» 嬉しいお言葉ばかりで泣きそうです...!私も頭の中でこんな現実がいいな〜っていつも思ってるのでお仲間ですね(笑)情景が浮かびやすいようにしているつもりなのでそう言ってもらえてとても嬉しいです!お読みいただきありがとうございました(^_^) (2020年11月6日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - コメント失礼します。すごくドキドキしながら読ませていただきました!こんなことが現実で起こってくれたら…泣 描写の仕方などがお上手だったのでお話にすぐ入りこめました。素敵なお話ありがとうございました。 (2020年11月6日 19時) (レス) id: 0ec33589bd (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 黒糖きな粉さん» いえ!こちらこそありがとうございます!もう暫くお待ちください〜( ^ω^ ) (2020年10月7日 12時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cleam | 作成日時:2020年9月14日 22時